cap verses / そよ日暮らし

 

そよふぉとノート

2003年 11

 ゆき。 2003.11.13



ちらちらと

ゆきが舞うから

なんか ほら

むずむずうごきだしたくて

夢中でなにか

ものすごく

たのしいことを

はじめてみたくなりました。

エンジン

ぶるるぅー。




四行シリトリを届けてくださる皆様に宛てて、

「たいせつなお知らせ」というのを書きました。

みてね。





 もっとゆき。 2003.11.16


そんな今日

思ったとおりに 

もっとゆき。



空はなんでも知っていて

こんなにも

うまくわたしに降りました。




 白く。 2003.11.22




ゆうべから ずぅっと雪が降っていて

だれかが落とした憑き物を

白く うずめてゆきました。



ゆうべから ずぅっと雪が降っていて

だれかが落とした憑き物を

 清く きよめてゆきました。







 とくべつな。 2003.12.15





タイムトラベルするための魔法のほうきになるための

かくごと準備の整ったすすきなのかもしれなくて。






 とくべつな。 2003.12.21



とくべつな おもさを持った雪でした。

げんしゅくに こうべをたれて 洗礼を うけてるみたいな木々でした。

ばさりどすんと雪しずり。

祝福にも似た朝でした。








 シジュウカラ。 2004.01.09


昨年は、たくさんお世話になりました。

ことしもぼちぼちゆきたくて

ぼちぼちかげんのちょうどよさ

もさくしている睦月です。

なにはともあれ本年も

どうぞよろしくおねがいします。








しずかに しっそに しなやかに。 そして すこしの したたかさ。

そんなメアテはどぉなの? と

シジュウカラから 言われたところ。

お告げみたいな言い方で。 






 すすき。 2004.01.20





まんなかに まっすぐにたつ まふゆのすすき かぜはかせ。

けさ吹いた かぜの匂いについて聞かせて。


 

 ゆき。 2004.01.26
 



ゆきをみていたごごでした。

なんにもなくてただゆきが

あたらしくふるだけのごご。




















 こころのとも。 2004.02.06



ゆきのかたちをみているところ。






木もつつかずに ぼんやりと ゆき降るおとを 聴いてるところ。






おんなじに つもったゆきが ばらばらに 落ちるふしぎを みているところ。






このごろの こころのともは ことりたち。 

写真は上から、コガラ・アカゲラ・シジュウカラです。






 ゆきがすき。 2004.03.03





まもなくふゆがおわるので

まいにちふゆをおしんでいます。

写真は居間の窓越しの 朝ごとかわるゆきの表情。

秋の空より おんなごころに近いと思ふ。








題詠マラソン2004 参加作品


凍み雪(しみゆき)の 銀の原っぱどこまでも まるで空まで渡る足取り  (001:空)

ゆきよゆき 絶対的な肯定が ぬくもりよりもほしい夜です  ( 004:ぬくもり)




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