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miya05
一次元からは見えない三次元に住んでる僕等はいわゆる神だ
(一次元)
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natocon
目薬がじょうずになって、なのにまだ間の悪いキスばかりしている
(間)
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reracise
十次元ストリングスのあくまでも
一次元として時鳴りひびけ
(時)
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kero_zo
打ち寄せて引くまでの間を揺らぎつつ時間あるいは水の体積
(水)
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hinatsu_h
行くばかりの夏を惜しんでつなぐ手のその胸元に陽射しを揺らす
(胸)
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imawik
うちとけては弱まるちから見せながら水はいびつな文様を得る
(弱)
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reracise
「ありがとう人類みんな俺のこと
嫌いやがって」ゴキブリの意地
(ありがとう)
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kero_zo
つねに晩夏 そして胸の紐の花の結び目を解くタンゴを
(解く)
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yurinano
影で知る風の揺らめき何色の
旗ぞ日射しの弱まりて消ゆ
(揺)
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@imawik
解けやすい夏と秋との結び目に
いつもいてくださってありがとう
(秋)
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GOMA_S
こもれびに揺れるみずひき くったくもためらいもなく秋が降る午後
(ためらい)
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reticulata
燐光をしるべにすればためらいも燃え尽きそうな猫の路地裏
(燃)
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buchimaru
咳の音のひぐらしに似た媼逝き薄き五線紙燃やさるる朝
(朝)
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tao_lemon10810
朝靄の中で感じるやわらかな 風が叫ぶよ空の白さを
(空)
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kuretaporute
空をただ静かに眺めているだけで
画家の気分でくりくらクレヨン
(クレヨン)
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atelier_yi
虹は二色という地のこども
とりどりのクレヨンとりて吾を描けり
(色)
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yurinano
つかの間のパステルピンクを惜しみつつフラッシングメドウズのロジャーは紺色
(紺)
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a_magumo
いぶし銀の薔薇が連なる髪留めを
いつもつけてた恋をしていた
(銀)
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imawik
濃紺の靴下ついと引き上げて
あなたは銀の鈴のようです
(鈴)
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buchimaru
蝸牛(まいまい)の渦なぞる舌 イヤリング鈴ふるごとく雨後の肉刑
(雨) |
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kurotoracchi
諍いの後くるおしく肩を噛む狭間塗りつぶすように雨降る
(間)
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imawik
どこまでが順路でしたか咬みたがる牙をゆるめてねむる間際の
(順)
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imawik:
夏雲を呑んでは吐くを繰り返す
海辺の町ではぐれたかった
(はぐれ)
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mmktn
諧謔のショパンの調べうなります
演歌に見立ててうー、ところてん
(心太)
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mkss
間違って産み落とされた中心を
順に辿って南口まで
(心)
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reticulata
現実を背負う背中を見失う(わざとはぐれた)雨の木の下
(実)
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imawik:
夏闌けて(ここで転調)然はあれど
心太でも食べにいこうよ
(転)
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imawik
デフォルトに悲嘆をすえて生きてきたような暗さで落ちる蕎麦の実
(悲)
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kuretaporute:
よいこともよくないことも受け入れて
あめ玉ひとつ転がすうちに
(あめ)
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kurehatori_
問題は悲しみという悲しみが我の四囲へと注ぐ悲しみ
(問題)
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mmktn
森の果て野の果てきよくたちのぼる銀色の息尼寺のうた
(尼寺)
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mmktn
「流れ去る恋など知らぬ!」ハムレット、生死をかけて喰えオムレット
(ハムレット)
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pa55gu:
ひとすじの虹色見えてあめあがり
山のあなたに橋を架けよう
(虹色)
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pa55gu:
台詞だけ取り出してみるハムレット
尼寺へ行け!それが問題
(台詞)
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a_magumo:
剥がそうと爪を立てたら虹色の
鱗をこぼし逃れたあれは
(剥)
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imawik
泣き本のような台詞を口にして
来世は蒟蒻になるつもり
(泣) |
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imawik:
とりの付箋、さかなの付箋、じゅんぐりに剥がして夏の書物を閉じる
(箋)
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imawik:
虹鱒の(むくろになってもうつくしく
ひかるかなしいきれい)冷製
(冷)
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kuretaporute:
世の中のありとあらゆるカナシミを
知ってしまったように泣く君
(よう)
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atelier_yi:
便箋のブルーインクを洗い流し
やっと君への手紙になった
(手紙)
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a_magumo:
みずいろの九月 たしかにあったこと 思い出なんて呼ばないで まだ
(みずいろ)
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kero_zo:
まぶたからまぶたに移すさみしさは冷たい水のやうに流れた
(まぶた)
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kurehatori_:
咒の文字のような顔した将校が
打ち捨てにする国産み神話
(打ち捨て)
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kuretaporute:
ごまちゃんに手紙書こうと思うのに
またも住所が見つからないの
(ご)
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atelier_yi:
みずいろの絵の具をみずで溶く夜にとどくメールのやさしいまぶた
(夜)
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atelier_yi:
みなそこで聞くものすべてなつかしい打ち捨てられた貝殻の耳
(耳)
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GOMA_S:
夜の雨雨雨豪雨ごうごうと
轟く夏を思いださせる
(雨雨雨)
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GOMA_S:
磨かれたバスタブに耳を押しあててひろがる夜の潮騒をきく
(磨)
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kurotoracchi:
闇を打つ如く晩夏の海に降る
雨雨雨雨雨雨雨
(海)
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imawik:
ラジオブイ磨いておくね いつか海そのものになる未来のために
(ラジオ)
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poogasuki:
ラジオから愛すべき声ますのさん 過去(すぎゆき)の出会い今に結ばる
(過去(すぎゆき))
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GOMA_S:
扇風機二台まわすね まんなかに眠るあなたに過去(すぎゆき)の風
(過去(すぎゆき)
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imawik:
肉体は脆き国土と思う日を秋津はひくくひくく飛びゆく
(国)
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kuretaporute:
気まぐれな風追いかけて口ずさむ還り道などわからなくても
(口)
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a_magumo:
遠まわり 道草 よりみち 三角の二辺をわざと選んで歩く
(三角)
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@kero_zo:
過去(すぎゆき)の夏原に光る点として腕ながら焼く精密時計
(精密)
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kurehatori_:
愛国と口にするのは恐ろしく それが八月でもでなくても
(八月)
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imawik
ふるまいをにぶらせて、雪、三角洲、桔梗を仮想記憶に移す
(想)
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a_magumo:
寿ぎのしるし静かにすべらせて錆朱の袱紗しまう胸元
(錆)
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toki_a:
精密に組み立てた理論飛び越えて月のひかりとあなたにふれる
(組)
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a_magumo:
八月のある日の日記ふくらはぎの芯に凝った痛みのことなど
(記)
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itao_lemon10810
秋の夜の月の明かりの優しさにその名の友の想ひでほろり
(月)
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@imawik:
ぎいと抜く古釘の錆うつくしゅうございましたと夏の手紙に
(夏)
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atelier_yi:
白鍵だけの小夜曲ほそく奏でいるゆうべわたしを組み敷いたゆび
(ゆび)
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kero_zo:
数式は葉の一枚に記されん甘藍の球ひつしりと巻く
(数式)
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buchimaru
回復期の夕月皓(しろ)く沼べりにまぐわう夏の醫院の匂い
(夏)
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kurehatori_:
国民歌口ずさみゆく娘らの畔につらなる夏のあしたは
(娘)
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@imawik
数式をほどくゆびさき ゆいいつの
value しずかに立ち上がらせて
(数)
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toki_a
濃くなっていく夜の青 目を瞑り遥かな夏の光を探す
(瞑) |
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imawik:
(プリセットホワイトバランス)かくべつな雲の柱をつかまえに行く
(リセット)
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kero_zo:
たましひも記憶も抜くわわたくしの機種変更ののちのひまはり
(機種変) |
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kuretaporute:
すずしいといふ名のついた世界一かわいいあのこはわたしの娘
(すずしい)
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kero_zo:
ただしづかに瞑る日はあれ草木の数限りなき思ひ出のなか
(草木)
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a_magumo
遠ざかりつづける昭和の賑わいや生まれた日から しんと瞑って
(昭和) |
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atelier_yi:
機種変というリセットの帰路のびてゆく立ち枯れの向日葵の影
(向日葵)
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imawik:
おみなごはすずしい草木いっしんに記憶の外へ外へあふれて
(記憶)
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GOMA_S:
音もなく降ってあがった霧雨の
あとの昭和のような夕暮れ
(音)
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a_magumo:
きゅっと鋭くバッシュを鳴らす夏がある 向日葵にみおろされる道で
(夏)
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a_magumo:
まんなかにカッターナイフの線があり机半分不可侵となる
(机)
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kero_zo:
音の無き夏の記憶に夾竹桃の花咲けば花は刺青のごとし
(夏)
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shimanisenjyu:
学生寮は森閑と夏 それぞれの机のひきだしちびた鉛筆
(それぞれ) |
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GOMA_S:
それぞれにミッションがある汲みあげてこぼれた水のひとつひとつに
(汲みあげて)
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kero_zo:
汲みあげてまたこぼすなり水またはわたしの灰の色の晩夏光
(汲みあげる)
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imawik:
おそなつの緑に眩み(ひとりひとり)
さびしい水を汲みあげている
(緑)
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kero_zo:
緑色の舌のごときをことごとく
われに向け雨に枇杷の木ふとる
(舌)
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shimanisenjyu:
風紋を砂に見ながらまれに降る
スコールを待つ乾いた舌で
(舌)
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kuretaporute:
我という恥をさらして生きるのが
どうにも辛く身悶えた日々
(さらして)
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imawik:
あめゆきに舌をさらして記憶からいちばん遠いふゆを歩いた
(記憶)
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shimanisenjyu:
薔薇疹のやうでもありしひとなつの記憶を街に置き去りにして
(薔薇) |
GOMA_S:
どうしても触る(あるいは触らない)全き手に翻弄されて眠るいもうと
(全き) |
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kurotoracchi:
全きなるおまへを祝福するためにのみ此処にあれ薔薇の朝焼け
(朝)
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a_magumo
ユーカリの精油三滴 苔むして
音のない森 みどり滴る
(森) |
pa55gu
くまが来てまるであいさつするように蜜をなめるとまたもどってく
(まるで) |
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yurinano
赤土のコートを駆ける赤靴のドルゴポロフは金魚のフォーム
(金魚)
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kero_zo:
真昼間の水にくづるるほほゑみは半ばまでいもうとと思ひし一人
(いもうと)
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shimanisenjyu:
あの夏の痛点として蝉時雨胸触る朝はよみがえりくる
(夏)
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imawik
ねむりたてのせなかゆたかに滲ませてあなたはまるで森のようです
(せなか)
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imawik:
切り出した夏の空気をほしがって
金魚みたいに揺れるいもうと
(空) |
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natocon
川底の石のせなかを撫でてみ
るリップスラーのどそどそどそど
(石) |
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a_magumo:
深奥に達するほどの衝撃に貪るように青空を呑む
(貪) |
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kero_zo
今生に死者たる予約ひえびえと
つばき真椿石に飾らん
(死者)
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kuretaporute:
だいじょうぶもう泣かないと言いながらいくつ増やしてみた涙壺
(だいじょうぶ) |
kero_zo:
あふことの定点として(痛みあれ)遠浅の浜に刺すびんらうじゆ
(遠浅) |
natocon:
見透かしてもらおうとする強がりが海をこんなに濁らせたのに
(海)
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mmktn
みづにとける砂糖の螺旋しるくあまく巻き毛のやうに玻璃に沈める
(砂糖)
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mmktn:
真夜中の台所にひとり貪れば
熟れた果実はみんなおいしい
(熟) |
hinatsu_h
山茶花の散り敷く庭をほつほつと
往く葬列のみな死者として
(茶)
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imawik:
遠浅の海に浸しておいたから
だいじょうぶもう泣かなくていい
(遠) |
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shimanisenjyu:
日の暮れはハイビスカスの空のいろわずかばかりの砂糖ください
(わずか)
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kurotoracchi:
後悔はあまく痺れて熟れきつた水蜜犯すやうに剥く指
(指) |
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imawik
深蒸しのお茶を注いで母という
遠いうつわに耳かたむける
(深)
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pa55gu:
羊歯類の大きな口に絡められ
蟻の姿が遠ざかってく
(羊歯類)
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imawik:
差し入れた指のわずかなたくらみに流れをかえる水であるらし
(流れ)
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reracise:
眠れない今夜のために努力する
せめて欠伸が出来るようにと
(欠伸)
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a_magumo
だれの目も届きはしない深海に眠りつづけるかぎり真珠よ
(目) |
iwamik
湿りながらすこしくるってゆくでしょうあなたの底に繁る羊歯類
(湿り)
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a_magumo:
日盛りでふいに竦んだ さみしいよ
さみしいんだよ 冷たい流れ
(さみしい)
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nawon
寝起きってひと目でわかる欠伸してドアを開ければ青すぎる空
(寝起き、または空) |
kero_zo:
谷戸の奥の湿りを帯びて前髪はいまくらぐらと流れんとする
(前髪)
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poogasuk:
なぐさみにミルキースカッチあわだまのさみしい心いつかの日
(あわだま)
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kuretaporute:
夏の夜においていかれたこころだけいろとりどりに空に弾ける
(こころ)
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imawik:
(まるで寝起きのジャック・ブラック)くすくすと前髪みだし親しくなろう
(ブラック)
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GOMA_S:
しゅわしゅわと弾けて消える決めたがるこころあわだまソーダひとつで
(ソーダ)
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mkss:
抽斗にしまったままで(落雷の)セーラー万年筆のブルーブラック
(セーラー)
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kotoracchi2:
青空へ舌差し出せばはつなつの君降らせ給ふソーダキャンディ
(舌) |
a_magumo:
不自由に於ける自由を考える セーラー服のリボン スカート
(自由) |
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a_magumo:
大きすぎる靴がゆがめた年月(としつき)を取り戻せるとは思わない けど
(靴)
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kurehatori_:
不確かな記憶を補完するときの私は如何なる舌からも自由
(不確か)
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mmktn:
ヴァカンスのみなまつさらにするかぎろひにとけてゆく文字「悪」の字もまた
(ヴァカンス/悪)
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kero_zo:
思ふより大きな靴を脱いでゐるティンカーベルは羽根をたたんで
(脱ぐ)
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kuretaporute:
肩越しに月を見た夜不確かで冷たい情にひたひた浸かる
(月)
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imawik:
バランスの悪いバカンスおしまいにして太陽をそろそろと脱ぐ
(悪/バカンス/太陽)
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kotoracchi2:
その背の稜線たどり肩越しに見ればのろりと巨きなる月
(稜線)
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kittencompany:
悪の道を歩く眩い太陽と眩暈の中の狂ったバカンス
(道)
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reracise
(れい)の読み共有すれば零と霊雨かんむりの輪廻をなせり
(雨) |
shimanisenjyu
〈抱卵のかたちに降りてくる
雲はくるしい〉海鵜は低く呟く
(抱)
|
miya05
長月のはじまり窓を開け放ち
すずしい風が初秋知らせる
(すずしい) |
@mmktn
地形図のあこがれとほきうるはしき君ふるるやうにたどれ稜線
(地形図/あこがれ) |
kuretaporute:
君が吾を忘れてどんな道行けどこの先水には恵まれしこと
(水)
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hinatsu_h
やわらかに雨滴沁み込むシャツのまま樹木のように抱かれてしまう
(滴)
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kero_zo
:鉄塔のごときもの背に重くして階段に蜘蛛とすれ違ふなり
(鉄塔)
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reracise
われ歩むすなわち影も歩みゆく
ひかりあたらぬ影はすずしい
(歩む)
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GOMA_S:
地形図のなかを流れる水として
きれいに凝る こごるあこがれ
(凝る)
|
mmktn:
波はひかりここより海のはじまると
砂ふむあしうらきよけき君よ
(あしうら)
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GOMA_S:
通過する電車がこぼす郷愁の黄をアワダチソウが食みおり
(アワダチソウ)
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kero_zo
月を見て笑つてきたといふ指に
ほそく滴る銀の引力
(引力)
|
imawik
あたらしいさよなら 錆びた鉄塔が
ゆっくりと自分を折りたたむ
(さよなら)
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|
hinatsu_h
夏野菜かかげて歩む後れ毛と
陽射しに頸をくすぐられつつ
(野菜)
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@imawik:
蛇(くちなわ)を濡らすひかりのあまやかな記憶の底に凝る、何度も
(濡らす) |
@a_magumo
あしうらで波を蹴散らす濡れている
頬は気ままな風にまかせて
(濡)
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imawik:
わんと繁ったセイタカアワダチソウを避け回送バスが帰ってゆくよ
(バス)
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mkss
さよならと言って手を振る 引力に抗っている赤い夕日に
(引)
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atelier_yi
西瓜にもひざを抱きたる夜のありて
野菜室にてまるまる泣けり
(西瓜)
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hinatsu_h:
森に降る雨も陽射しもわたくしを
濡らすすべてが亡き人の聲
(森) |
a_magumo:
闇雲に貼りつけられて重なったコラージュとして生きる哀しみ
(コラ) |
hinatsu_h:
バス停をバスは離れて凪ぐ風にいま翳りなく立つ夏の花
(凪)
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poogasuki
明るさに引きよせられて近づいてふとみた影に堕ちました春
(影)
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@yurinano
楽しみは沈めてのちに引き上げる
井戸に冷やした西瓜のように
(井戸)
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mmktn:
森かげにあざるる死臭たちこめて巨きつぼみらつどふサバトよ
(つぼみ) |
|
mmktn:
半殺しで逃しはせんぞコラ「ぶーん」吸血生物耳元で鳴き
(半殺し)
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GOMA_S
ひびきあう凪の前ぶれ パペットの背のまるみを撫でている夜
(背)
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pa55gu
出ておいで恥ずかしがらず堂々と
月の明かりに現す影は
(月)
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kotoracchi2:
仰け反りて猛るおまへをきつく抱き雨に脹らむ夜の川を聴く
(夜)
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buchimaru
なかゆびの反りつつ光り天昇る井戸のかたちにきみは脈打つ
(光り)
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kotoracchi2:
凝として巻き上げられし全なれば花のつぼみはこはいとおもふ
(つぼみ)
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pa55gu:
夕暮れにふと思い出す小金井の芝の青さとあなたの息を
(夕暮れ)
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kero_zo:
半ごろしにもち米つぶす半殺しの三角形の月が沈むよ
(つぶす)
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kuretaporute:
夕暮れの影追いかける君の背はいつのまにやら影をも越して
(夕暮れ)
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GOMA_S
いま月がみつけてくれるかくれんぼしてる貴方のマシンのペダル
(貴方)
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kittencompany:
驟雨のように言葉が降り路上に一瞬の詩が顕れる夜
(夜)
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kuretaporute:
七月の夜を聴くたびその夢は闇に紛れて光り輝く
(七月)
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kotoracchi2:
一人では眠れぬぼくら天鵞絨へ星を降ろして夜を渡ろう
(夜)
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imawik:
「きちかう」としずかに名乗る夕暮れの桔梗のつぼみつぶしたかった
(桔梗)
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itao_lemon10810
空かずの間貴方の心錆付いて
探してみるよ隠し扉を
(扉) |
GOMA_S:
七月の全みどり色と引き換えに
夜が夜な夜な纏う優しさ
(優しさ) |
konohanabunko08:
曇天に灰色の歌うたひゐる山鳩までの歩み幾許
(幾)
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kurehatori_:
僅かなら許せてしまう拮抗も梗概すらも桔梗にみえる
(僅か)
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@a_magumo:
反乱よ鎮まりなさいあちこちの
扉に鍵をかけてそれきり
(反乱) |
kurehatori_:
床板を傷つけたくない優しさは
フェルトにだってあるというのに
(フェルト) |
a_magumo:
幾度でも思い出しては傷ついた真水に僅かまじる企み
(真水)
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imawik:
射干玉の夢に質素な椅子を置く
誰が腰かけてもいいように
(射)
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reracise
一物を胸にいだいて歯車は
歯車なりの反乱をする
(胸)
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imawik:
テーブルの脚にフェルトを貼りながら憎まれたいと何度も思う
(脚) |
imawik:
いずれあなたの戸閾(とじきみ)を踏むあしうらを今日は真水に浸しておりぬ
(閾) |
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kittencompany:
猫を編む恋人がいっしんふらんに語るヴァレリーの最後の日
(編)(いっしんふらん)
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kurehatori_:
少年は額(ぬか)をさらける陽のもとにここを射抜けと言わんばかりに
(陽)
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mkss:
三度めのカーテンコール 脚をひき
腰から曲げて右手を胸に
(カーテン)
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kittencompany:
夢が結晶となり少女の瞳から零れ落ちる夜の閾
(少女)
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mkss:
とおい日の消失点からここまでの道で拾ってきたたからもの
(消)
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imawik:
さかなたちが水をいびつに編むところいっしんふらんに今編むところ
(編) |
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namiobara:
陽を透かす水なりしかどなりしかど
ぶなの下にてきみに汲まれぬ
(透く) |
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GOMA_S:
「お名前は?」「夕涼みです」カーテンのなかの少女にふれる夕さり
(少女)
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pa55gu:
ゆうやみにきえてゆくものこうもりとあそびつかれたなつのいちにち
(あそび)
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kotoracchi:
神と人の間に立ちて歌へ歌へ 白き伽藍に春光満つる
(伽藍) |
konohanabunko08:
葦四本編みて作れる馬なれば
夜毎にとほき水辺を目指す
(四) |
reracise:
本当に水平線が水平なとある盛夏の夕暮れのこと
(水平)
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kero_zo:
触れぬまま日に透くグラスの側面にああかたことのやうな泡沫
(かたこと) |
poogasuki:
ほの暗き鏡にむかいしめやかに少女はひとり夜をとじけり
(しめやか)
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mmktn:
いつまでもあかるき水に舟あそびほたるぶくろに蛍ともらせ
(蛍) |
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mmktn:
欅けやきさやけき葉ずゑさみどりに祝せよ此処を夏の伽藍と
(さみどり) |
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kero_zo:
水平と垂直の間を行き来して
稚きつばくらの四羽の遊び
(垂直) |
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namiobara:
かなかながかなかなをよぶこえのなかひと恋うことばかたことなるを
(恋ふ) |
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GOMA_S:
しめやかな夜をただよう水際の
葦と蛍をめじるしにして
(葦) |
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kero_zo:
さみどりの髪などといふ風説を信じてここの湖に来てたつ
(さみどり) |
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kittencompany:
猫は垂直を歩行する
白きカーテンにてんてんと足跡
(白きカーテン)
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mmktn:
街まちの白きカーテン空を恋ひて
放たるる窓きらら夏風
(白きカーテン)
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imawik:
きまじめな闇たずさえてくるひとを
しんともてなす川べりの葦
(闇) |
a_magumo:
種まきをまってるような雲でした
耕したてで淡淡とした
(淡) |
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mkss:
さみどりの風逃げてゆく 肩幅に広げて立った脚のあいだを
(肩) |
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namiobara:
蝉のこえに夕闇ふるえほの白きカーテンあまた閉ざされゆけり
(閉)
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kotoracchi:
まぼろしにくちづけられて淡くなる
痛みさやかに笹舟流す
(まぼろし)
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kotoracchi:
うつくしいまま掴めずに見てました君は真夏の噴水でした
(噴水)
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a_magumo:
噴水の虹をみているひとりでもふたりでもないわたくしとして
(噴水)
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mmktn:
カリグラムことばはあふれ、アポリナリス!噴水はいつか洪水となる
(噴水)
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kero_zo:
人去りてなほをのづから噴水の肩に遊べる光の余響
(噴水)
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imawik:
(ゆくゆくは、)書きかけのまま閉じておくワードファイルにひかる湖
(湖) |
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mkss:
午前0時(馬車はかぼちゃに)まぼろしであったのだろう あの人影は
(かぼちゃ) |
imawik:
しんみつになれば崩れる噴水の前であなたを待ってるからね
(崩) |
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ooekj:
西風にふかれて待てば湖の
匂いでわかる夕日占い
(風) |
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a_magumo:
午後ならばいいかと思う 煮崩れた
かぼちゃのような頼りなさでも
(午後)
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GOMA_S:
ゆるく吹く七月の風 日曜の
いちご畑の午後のあんしん
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imawik:
ええと、ではハッシュタグ「#ichigotsumi」で、
明日からでもこっそり始めてみましょうか。
と、ぼんやり提案しながら離脱ー。
おやすみなさい。Twitter - 2010/07/18 1:38:03
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