cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ




NO.213 2004/05/18 (27人107作) 
まっててくれる 日が暮れる わがまま

まっててくれる
人のいる
部屋のぬくみは
ひだまりに似て

ふみちゃん
日が暮れる前の
薄桃色に
ふれて染まって
帰る坂道

ふみちゃん
わがままな風に
弄ばれて
ひかりはためく
ベランダのシャツ

ふみちゃん
「わがままな風に 弄ばれて ひかりはためく ベランダのシャツ」 
あぁ。きれいです。きらきらひかりはためいて。もてあそばれて。どきどきします。すてきです。






まっててくれる
あのコにお土産
喜ぶ顔が早く見たくて
駅の階段2段飛び

あ〜でるはいど
日が暮れるのを
待ってたかのよに
キスした君は
元気かなぁ?

あ〜でるはいど
わがまま小夏
でも嬉々として
今日も明日も
振り回されるの

あ〜でるはいど
「・・・ 喜ぶ顔が早く見たくて 駅の階段2段飛び」 
あぁなんか・・・みたこともない あ〜でるさんが2段飛びする姿がくっきり浮かぶのでした。手に取るような。喜びの。





まっててくれるものは
恐竜のぬいぐるみと
赤いスリッパと
ちちとははとあね

すみれのしずく
日が暮れる頃
素直になれる
まずはそこから
そこからいくよ

すみれのしずく
わがままでしょ
じこちゅうでしょ
こころのはしっこ
あずけたしょうこよ

すみれのしずく
「日が暮れる頃 素直になれる まずはそこから そこからいくよ」
ほどよい緊張感がとても効いているのでした。ぱちぱちぱちち。恐竜やスリッパのあたりも好きー。






まっててくれる
きっときみなら
まっててくれる
こんなぼくのこと

ケト
日が暮れる
寂しくなるから
手をつないだら
帰ろうか

ケト
わがままも
今日だけ許して
明日になったら
大人になるから

ケト
「まっててくれる きっときみなら まっててくれる こんなぼくのこと」 
飾り気のない素のままの ケトちゃんらしさな四行でした。ギターぽろろん鳴らして歌いたいような・・・。





待っててくれる
そう信じてる
場所があること
ちゃんとあること

みなち
日が暮れる
10分前
長い影と一緒に
またね

みなち
わがまま
いっぱい
うけとめて
ららら

みなち
まっててくれる
誰かが
私を
強くする

kaduro
日が暮れる 街並みに
長い影が 二つ
楽しく並んで
歩いてく

kaduro
わがまま言って
困らせた
あなたはいつも
笑っていた

kaduro
まっててくれる
ひとがいる
それがわたしの
生きる意味

ベンジャミン
日が暮れる
早く帰らなくっちゃ
あなたのもとに
いそいで辿りつこう

ベンジャミン
わがまま 最後に
ひとつだけ言わせて
あなたはあなたのままで
どうかずっと変わらないで

ベンジャミン
「まっててくれる」の4行に、ぐいぐいひきこまれました。
信じる力 や 潔さ みたいななにかすてきなものが びくともせずにたちこめているのでした。
うん。とても好きなものなのでした。今週の 『まっててくれる大賞』 三作の発表でした(^^♪拍手です。





まっててくれる
ちぎれんばかりに
しっぽをふって
お尻もふって

スイートポテト
日が暮れるまで
あそんできたね
眠る子の髪
お日様の匂い

スイートポテト
わがまま娘を
待っててくれる
母の住む町
日が暮れる

スイートポテト
「日が暮れるまで あそんできたね 眠る子の髪 お日様の匂い」
ぱちぱちぱちち。 あぁすごく すごくすごく好きでした。ほんとうに。幸せの匂い。

そんな視線がすばらしいのです。





まっててくれる
また来てくれる
季節はめぐる
また夏が来る

肉野菜
日が暮れる
車窓の景色あかね色
それぞれの人
それぞれの家へ

肉野菜
わがままを
言うが勝ちよのバラよりも
朝は野に咲く
ヒメジオンかな

肉野菜
待っててくれる? なんて
一言も言っていないのに
さり気なく立ってる君の
当前だって顔が好きなんだ

タユナ
日が暮れる頃の
空の名前を思い出した
彼女が猫につけていた
あの子は今も元気でいるかな

タユナ
ワガママというよりは
自分に嘘がつけないんだね
甘えるのが下手なくせに
それよりもっと下手な嘘

タユナ
まっててくれる?
ついでに傘は
一本でいいよ
すぐに着くから

ぽっぽ
日が暮れると
土の匂いが
少しだけ変わる
夜を吸おうとして

ぽっぽ
わがままは
得意技なの
コツがあるのよ
教えないけどね

ぽっぽ
たんたんと ひとごとみたいに暮れてゆく 「日が暮れる」たち。どれもとっても大好きでした。
『それぞれの』 そして気になる『猫の名前』 と 『夜を吸おうとしている土』 と・・・・お見事でした。こんな空気がとてもすきです。





まっててくれる 日が暮れる
わがままいわんと
かえりゃんせ
まっててくれる あの家へ

ふら・りー
日が暮れる
夕日が沈む
雨に洗われた空に星
居場所伝える 一番星

ふら・りー
わがまま
このまま
なすがまま
ほんのいっとき されるまま

ふら・りー
「まっててくれる 日が暮れる わがままいわんと かえりゃんせ まっててくれる あの家へ」
お題をみっつ とても自然に並べてくれてあるのでした。たぶん頭をひねって書いたんではなく、
すごく自然に口をついて出てきたものなような気がする・・・。とてもとても好きでした。わがままいわんとかえりゃんせ。うん。






まっててくれる
雨の日の校門で
吹雪の日の表通りで
迎えにきた母の笑顔

わとら

日が暮れる門の前
夕げの香りが手招きをする
影法師にまた明日ねと
手を振り玄関をくぐる

わとら
わがままママでごめん
気ままママでごめん
バツイチママでごめん
でも愛だけは無限大

わとら

「・・・影法師にまた明日ねと 手を振り玄関をくぐる」  ここの 最後の 音の流れのよさに わたしたはイチコロなのでした。ころっ。
「わがままママ・・・気ままママ・・・」 これもとても好きでした。また楽しみにお待ちしていますねー。






まっててくれる いつまでも
夕焼け小焼けの 段々に
立ってはしゃがんで 背伸びして
細くのびた 影法師

やじろべぇ
日が暮れる 刻々と
今は あの角曲がったろうか
待てど暮らせど来ぬ人を
くびを伸ばして じっと待つ

やじろべぇ
わがままは 今だけね
じっとじっと 待ってたの
帰りが遅くなったから
おててつないで 帰ろうね

やじろべぇ
さりげなく三つでひとつの物語です。万葉の世界のようです。せつないの。
「日が暮れる 刻々と 今は あの角曲がったろうか 待てど暮らせど来ぬ人を くびを伸ばして じっと待つ」 ・・・ あぁ。






まっててくれる
そわそわして
うきうきして
橙色になって

夏野花
日が暮れる
もうすぐかしら
来るかしら
茜が藍にかわるから

夏野花
わがまま
気まま
赴くまま
ままは色々楽しんでます

夏野花
『わがまま 気まま 赴くまま ままは色々楽しんでます』 気持ちよいです。とても好きです。 『まま大賞』です。にこにこ。
夏野花さんの作品だからこそ・・・の新鮮さが味わえたシリトリなのでした。さらさら〜。






まっててくれる?
本当はもう戻らないこと
知っててあなた
許したのね

葉弥月
日が暮れる
ピンクの空
黙って二人
見ていた夏

葉弥月
わがままを
言ったつもりはないけれど
どうやらあなた
ご立腹

葉弥月
まっててくれる背中が
ひろくてせまくて
くすぐったくて
だきつきたくなる

葉弥月
日が暮れるほど
話してたけど
10分しか話せない今
むしろ貴重

葉弥月
わがままになります
宣言します
これからあなたと
一緒に生きるためなのです

葉弥月
「まっててくれる背中が ひろくてせまくて くすぐったくて だきつきたくなる」
あぁ。いいなぁ・・・・と しみじみと素直に思うのでした。だって ひろくてせまくて くすぐったいんだもん。らぶー。





まっててくれると
朝のたんぽぽ
帰り道で 今
綿帽子 飛んだ

スー・
日が暮れるのって
気持ちいいんだ
こうしてずぅっと
眺めてたいんだ。

スー・
わがままきまま
なすがままにと
ゆうゆうじてきな
暮らしを目指そう

スー・
まっててくれるなら
ちゃんと言っておいてね
マダマダせわしなく
動き回っちゃう私だからね

スー・
日が暮れるまでと
言われた昔。。。
大人になったら
さらに遊べる!!

スー・
わがままなのは
誰でも一緒
どう現すかが
問題なのよね・・・

スー・

日が暮れるまで
まっててくれる?
かわいい子猫は
わがままちゃん♪

スー・
わがままなままが
いいって言って
まっててくれるの
日が暮れるまで

スー・
『日が暮れるまでといわれた昔。。。大人になったらさらに遊べる!!』   笑いましたー。 さすがー。
そして 『わがままなのは誰でも一緒 どう現すかが問題なのよね・・・』 に 「うんうんほんと、そうよねぇ・・・」と 
あいづちを打ちつつお茶を飲んだりしたくなるのでした(^^♪





待っててくれる
遠い記憶の日々草 
わがままな 咥え煙草
日が暮れる さようなら

みきょう
日が暮れる 黄昏時は雨
おだやかに わがままな言葉
つなぐ糸のかよわさを 交わす
待っててくれる 睦まじく

みきょう
わがままな言の葉だけで
待っててくれる約束を きららと光る 
海に流して 日が暮れる 
寄せては返す想いは 波に

みきょう
「睦まじく」 だよ 「睦まじく」
待ってて 暮れる闇夜に
紛れたはず 空 白々と帰宅
玄関先の外灯 いつまでも
灯ったまま 湯につかり

みきょう
日が暮れる さくら舞う空
おろそかに していた愛
こじんまりと 湯上りに
のんびり寝ころむ 居間

みきょう
わがままの心は 逃げ水
うつせみだったか
陽炎だったか
くるぶしの垢 こする

みきょう
「居間」 だよ 「居間」
「待っててくれる何時までも。」
桃の香りの優しき 響き
昨日の呟き そぼ降る雨は
はにかみくすむ 町 洗ひ ⇒

みきょう
日が暮れる 月影のもと
戸惑いを 抱きつ
続く並木は ニセアカシアの真綿
漂う如き風 沁みるわがまま ⇒

みきょう
わがままを 幾度か繰り返し
暫し 踏みしめ 本を読む
無念にまどろむ 蒼の闇 照らし
静かな せせらぎ しばしの間 ⇒

みきょう
「・・・こじんまりと 湯上りに のんびり寝ころむ 居間」 
「わがままの心は 逃げ水 うつせみだったか・・・」 こんなところが好きでした。お風呂物語でした。 
いつも思うことですが、みきょうさんのこの「ま」のとり方、読む側にも癖になりますよねー。心地よいです。ゆったりとして。






まっててくれるの
そこでいつまで
まっててくれても
いけそうもないけど

ふらっと
日が暮れるのに
まにあわなくて
きょうを上手に
見送れなくて

ふらっと
わがままで
強情っぱりで
天邪鬼で嘘つきな人
あの日からは知らない

ふらっと
まっててくれる
暮れる街角
かどわかされても
手もとから今日が暮れる ⇒

ふらっと
日が暮れる場所を見に
ミニバイク飛ばした
下心と邪な心隠し
苦笑する君のわがまま ⇒

ふらっと
わがままな思惑ほど
ほどきたくなる
なるほど手強い
ワイルドに絡まっててくれる ⇒

ふらっと
「日が暮れるのに まにあわなくて きょうを上手に 見送れなくて」
とてもとてもよくわかるシリトリでした。日が暮れる頃のその感じは・・・。

下段、二文字取りのシリトリンネになっていますね。難しそうです。それなのにさりげないのが心にくいことなのでした(^^♪






まっててくれる
あなたにふれる
うつむきてれる
あいはあふれる

湘南坊主
日が暮れる街
ふいに夕立
濡れた友達
愛される価値

湘南坊主
わがままなパパ
許せない母
なんとなくカバ
愛すべき幅

湘南坊主
「まっててくれる あなたにふれる うつむきてれる あいはあふれる」 
むむむむむぅ。読めば読むほど味が出ますねぇ。たんなる音合わせではないところがすごいところなのです。さすが・・・達人。愛の。

あ。「なんとなくカバ 愛すべき幅」 なあたりはかなり苦しそうですね(^^♪





まっててくれると
信じてる
まってるときは、
もう来ないかと不安になるのに

あると
日が暮れると
人家の灯りも
ますますまばら
とっぷりとしたくらやみ

あると
わがままであまったれ
さびしんぼうの砂糖菓子
ショッパイ涙で
シケてるわたし

あると
まっててくれると信じてる・・・うんうんうんって読みました。待たせることと待たされること。ほんとにね。うん。
わがままであまったれ さびしんぼうの砂糖菓子・・・・わわわ。かなりスイートな・・・と思ったところでショッパイ涙が流れてきました。
そしてシケてしまうのでした(^^♪ これ いろんな立場になって何度か場面設定を変えて読んでみました。





まっててくれるはずもなく
遠くのアスファルトに現れて
近くに行けば消えている
逃げ水 ぎらつく日の想い

ばず
日が暮れる頃
スピーカーから流れてくるのは
調子はずれの七つの子
帰りましょ 今日はもう帰りましょ

ばず
わがまま
あるがまま
おもいのまま
そればかりでもちらり哀しいね

ばず
「調子はずれの七つの子」 ここがとても気になりました。とてもなつかしい感じ。とても夕焼けな感じ。あたたかな。にこにこ。
続けてのご投稿、ありがとぅです。またくださいね。





まってて
くれるの
やさしい
ゆうわく

メリー
日が暮れる
くらくなり
らくになる
なぜかしら

メリー
わがまま
せつなく
ひとりで
せめたり

メリー
「日が暮れる くらくなり らくになる なぜかしら」 五音×四行の音の不思議が面白いです。
ながめていると くらくらってなりますねー(^^♪ 3Dみたいな感じに。またお待ちしていますね。





まっててくれる?
ねがいをつぶやく
たちまようこえ
まっててくれる?

花外
日が暮れる
季節がくれる
どんどんくれる
恩恵をくれる

花外
わがままがいい猫のあくび
背中が猫背
「猫だってば」
そうでした

花外
『・・・背中が猫背 「猫だってば」 そうでした』  ぱちぱちぱちち。拍手です。
猫が猫背なことについては、これまでも 何度かシリトリの中で言われてきたことでありますが 
今回は 「そうでした」 がお気に入りです。 
まっててくれる?の 「たちまようこえ」 ここ すごく気になりましたー(^^♪






まっててくれるそう思う
ただそれだけで
こころ強かった あの日
母の匂いと夕暮れの帰り道

かのこ

日が暮れる
墨絵のように
溶けゆく空
静寂な夜の幕開け

かのこ
わがままに付き合ってくれて
ありがとう
あたしのとびきりの笑顔
受け取って

かのこ
かのこさん。こんにちわ。こういうふうなそのままの 想いのこもったシリトリ、とてもうれしいのです。ありがとぅです。
「まっててくれるそう思う ただそれだけで こころ強かった あの日・・・・」 何回も読みました。またお待ちしてますね。






まっててくれる
そう思ってたのに
帰った場所に
あなたはいない

日が暮れる
私が最後に見たものは
夕日に消える
あなたの背中

わがまま言って
いつもあなたを困らせた
ほんとうは
かまって欲しかっただけなのに

「背中」 だよ 「背中」
さてそして、今回はじめてご投稿いただきました 天さんです。
「日が暮れる 私が最後に見たものは 夕日に消える あなたの背中」 
せつなくて静かな日暮れの景色です。まぶたの裏にやきついて・・・。
とても好きなものでした。またお待ちしていますね。

次回、かんたんに自己紹介をつけていただけると管理人がよろこびます。好きな果物のこととかでもいいですよ(^^♪ 






まっててくれる?
「当り前やん 何年でも」
大げさやな
買い物に行くだけやのに

みっぴー
日が暮れる
向こうは何時かな
住んでる場所の距離はあるけど
せめて心は近いままで

みっぴー
わがままでがんこで
強がりで甘えたで
泣き虫で淋しがり
まるで子供やん わたし

みっぴー
まっててくれていることが
日常になっていて
いなくなってはじめて
ありがたさがわかる親不幸者

みっぴー
日が暮れるのを
飽きもせず眺めていた
海と空の区別がなくなり
そのまま私も闇にとける

みっぴー
わがままと
自己主張
ころあいが
むずかしい

みっぴー

日が暮れるときは
なぜかさびしくなるね
こんなにも
夕陽がきれいだというのに

みっぴー
ちょっとだけわがまま言わせて
手をつないでもいい?
不安で仕方ないから
大きなその手で包んでほしい

みっぴー

日が暮れるよ
夕焼けがきれいだね
それだけのメールで
心ほっこり

みっぴー

さぁそして、さいごになってしまいましたがみっぴーさんです。
たくさんのみっぴーさんです。うれしいのです。ほんとうに。あふれるほどのこの感じ。うん。にこにこぉ。
『まっててくれる? 「当たり前やん 何年でも」  ・・・ 』 これでいきなり笑いました。なんという幸せ感。
日が暮れる物語 どれもとってもすきでした。またお待ちしていますねー。





まっててくれる人がいて
胸のさみどりほっとして
ひろくみどりに
とけこんでゆく

soyo
日が暮れる
海をくまなく見渡せる
異国の丘の物語
仮想メモリでみるような夢

soyo
わがままと
わがままうまくあいまって
もっとたしかな
たしかなものに

soyo