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| NO.210 2004/04/20 (18人77作) | ||
| アナタ | おちた | みつけられない |
| アナタとワタシの 袖ふれあって そしてここまで 手をとりあって ふみちゃん |
おちたしずくの きらりとひかる 澄んだ微風の 涼朝のとき ふみちゃん |
みつけられない ことばのかわりに ただ にぎりしめた きみのてのひら ふみちゃん |
| アナタ アタシヲ タ〜ント オタベ あ〜でるはいど |
おちたの アタシ 恋の穴に ストン あ〜でるはいど |
みつけられない 四つ葉のクローバ 近くにあるのに 気付いてないだけ あ〜でるはいど |
| アナタ だなんて ワイフ みたいで すみれのしずく |
おちた しゅんかん おちば だなんて すみれのしずく |
みつけられない 自分の気持ち どこに 蹴っ飛ばしたかな すみれのしずく |
| こんにちわぁ。 みつけられないシリトリを縦に三つつづけて読むと もぉ釘付けになりまする。 視点が偏らないように分担をきめて書かれたようなさまざまなものたちなのでした。 みつけられないものは・・・ことば・四葉のクローバ・自分の気持ち・・・にっこにこ。 みつけられないことばのかわりに ただ にぎりしめた きみのてのひら / ふみちゃん みつけられない四つ葉のクローバ 近くにあるのに 気付いてないだけ / あ〜でるはいど みつけられない自分の気持ち どこに 蹴っ飛ばしたかな / すみれのしずく 拍手です。 |
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| アナタ 確かに そう 言ったのに ケト |
おちたらそのまま 放っておこう いつか芽がでて おおきくなるさ ケト |
みつけられない みつけたくない みつけられたら みつめあうだけ ケト |
| アナタ色した 春の夜の月 サクッと齧れば ほんのり甘そう ふらっと |
おちたおちた どこにおちた ぽったり空に おちてそまった ふらっと |
みつけられない みつかりたくない みつけなくても わすれられない ふらっと |
| 「みつけられない」つづいています。 語呂あわせの言葉遊びのようでいて、けれども実は保つところは保たれていて・・・。 「みつけられたら みつめあうだけ」 な ケトちゃんと 「みつけなくても わすれられない」 な ふらっとさん なのでした。うん。流石。 それぞれらしさな「アナタ」や「おちた」も大好きでした。ありがとぅです。 |
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| アナタは狐 ワタシは狸 だまし騙され 共白髪 スイートポテト |
おちたハンカチ 拾ってくれた 古典的恋 落ちちゃ いないね スイートポテト |
みつけられない ふみつけられない 小さな善意は キラリ 光るよ スイートポテト |
| あなたはただ うなずきました 冷たい雨が 降っていました 肉野菜 |
おちた葉を 追い掛け走る愛犬が もう飽きたよと ひなたへ向かう 肉野菜 |
みつけられないでいた キラキラボタン たんすのうしろから 二十年の時を越えて 肉野菜 |
| さてそして・・・あらあらなんかどれも素敵で、好きに甲乙つけがたく・・・ このおふたりが今週の「キラリキラキラ大賞」でした(^^♪ ひとつひとつ丹念に思いを込めて読ませていただきました。大好きでした。ありがとうです。 |
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| アナタ コナタ ヒナタ カナタ 葉弥月 |
おちた葉っぱを ひろってみた まだまだ 生きてた 葉弥月 |
みつけられないものは いつかでてくる みつけられないものの かわりにでてくる 葉弥月 |
| アナタと呼ぼうか アンタと呼ぼうか 兄さんって呼んだら 怒られたしなぁ 葉弥月 |
おちたんじゃねぇ おりたんだ 俺の手と足で 別に怖いわけじゃねェぜ 葉弥月 |
みつけられないんだ ちょっと手伝ってくれ このへんにあるはずなんだ なんだかは思い出せないが 葉弥月 |
| なんかこぉ、いつもしっかりとした背景の存在を感じられる葉弥月さんのシリトリですが 今週もまた ひとつひとつがそうなのでした。「みつけられない」もね。うんうん。 「おちた葉っぱを ひろってみた まだまだ 生きてた」 ・・・こういう 生の そのままの声が ほんとぅに好きなのでした。いつもありがとぅです。また待っていますねー。 |
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| アナタのことばが ほろろんポロロン音立てて はじけてきえる ソーダ水 ふら・りー |
落ちたピアスはみつからなくて 探す気もない秘密をみつけた 揺れて鳴ったのは私の心? 風に唄った綿毛の蒲公英 ふら・りー |
みつけられないのはね 心の目をね あけてないからなのよ 三角帽子が言ってたけど あれは・・ゆめ? ふら・りー |
| アナタに言われた事を そのまま返したいと思ったけど 思いとどまらせたのも あなた ふら・りー |
みつけられないやさしさを 探し求める魂一つ 唄ってなぐさめようかいな 抱いてなぐさめようかいな ふら・りー |
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| 「ソーダ水」とか「ピアス」とか「蒲公英」そして「三角帽子」・・・次々とチャーミングなもの現われて それらがますますせつなさを磨くというふうな シリトリたちなのでした。 「みつけられないやさしさ・・・」の 「唄ってなぐさめようかいな 抱いてなぐさめようかいな」 ここにすっかりやられました。大好きでした。ほんとうに。 |
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| アナタ と ワタシ 何がおなじで 何が違う 同じとこなど あるはずない? kaduro |
おちたものを 拾い上げるか そのままにするか それは 自分が決めること kaduro |
みつけられない 宝物を 探す旅を あなたは 続けるのか やめるのか kaduro |
| アナタにとって 私の存在など とるに足らないと 思ってるの? kaduro |
おちた おちばを 折り紙に 折って おみずの 中に 浮かべてみるの kaduro |
みつけられない 何かを みつける勇気を 私は 持ちたい kaduro |
| こんにちわぁ。また春がきましたねぇ。 「みつけられない 宝物を 探す旅を あなたは 続けるのか やめるのか」 kaduroちゃんのシリトリの こんな空気感、とても好きです。 いろんな気づきや発見に大忙しな春ですね。ウキウキします、わたしまで。またお待ちしていまぁす。 |
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| アナタ 揺らして 二人で おちた 夏野花 |
おちた葉っぱ 拾い集める その手は何も みつけられない 夏野花 |
みつけられない みつからない みつけたくない いつものアナタ 夏野花 |
| アナタの視線 矢となって 心射ぬかれ 恋におちた わとら |
おちたら大変 暗い底なしの穴 誰もわたしを みつけられない わとら |
みつけられないように 隠れたつもりでも 光がもれている 眩しいアナタ わとら |
| よくみると、どちらもとてもさりげなく シリトリごとにシリトリで、そしてリンネもしているのでした。 夏野花さん。 「その手は何も みつけられない」 はっとするほど哀しい二行なのでした。しくしくえーん。 でも拍手・・・(^^♪ わとらさん。 どんなに上手に隠れても まぶしぃ光がもれてるよ♪ ってヒヨコの歌をうたってしまったわたしです。にこにこ。 そしてまだつづくわとらさんです。↓ |
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| アナタが バラバラになったら わたしが 拾ってつなげるから わとら |
おちたって大丈夫 ちゃんと見てるから ずっとそばにいるから 安心して歩いて わとら |
みつけられない 夢なんてない 自分を信じて ただゆけばいい わとら |
| アナタ絡める 指 吐息キャラメル 首 溶けて戯れてる 耳 甘さはじける 君 らっぱーわとら |
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| 坊主さんのラップシリトリ、追いかけてますねー。ゴーゴー♪ |
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| アナタのためと いいつつほんとは 自分のためだと 気付いていたの スー・ |
おちたらそこには なにがあるんだ? そう考えると 悪くはないかな スー・ |
みつけられない! 全神経を 集中できる 大事なものを スー・ |
| アナタとワタシ またねといって 明日も会える 普通の友達 スー・ |
おちた花びら ふわふわ舞って 季節の変わり目 感じる この頃 スー・ |
みつけられない もう負けた気分 でもそんなときも たまにはあるよね〜 スー・ |
| おちたばかりの 涙のしずく アナタには、もう みつけられない スー・ |
みつけられない 机の隅っこ おちたらしいぞ アナタの写真 スー・ |
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| 「写真」 だよ 「写真」 | ||
| はい。たくさんのスーちゃんですよ。こんにちわー。 うーん。なんかこぉ全体的に冴えわたっているのです。さてはスーちゃん、今が旬ですねー(^^♪ ひとつひとつじっくり読むと ほらそちこちに哲学のかほり。 アナタなふたつが特にとっても好きでしたー。ありがとぅです。うれしい気持ち。 |
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| アナタを探す いつ 死ぬか わからないから みきょう |
おちた 稲藁 畑で焚いた 煙 懐かし みきょう |
みつけられない 心の郷 みせかけ なりすまし 温もりに出会う 喜び みきょう |
| アナタから 教わった 泣きながら 生きるのは 笑いながら 死ねるためだよ 曖昧に流れるまま 迷子になろう みきょう |
おちた痛みを 背負う唄にも こんなに強く 癒される 旅 みきょう |
みつけられない 桜の蕾 景色も色も 冴ゆる春 南へ向かう風を切り裂き 白く浮かぶ 初めての人 みきょう |
| アナタとも 縁(えにし)の糸 赤にしたくて 後染めしようっと 行き 帰り 満天の星 みきょう |
おちたシアワセ 探してる人 待つでなし 待たぬでもない 巡り合わせに すれちがう 春風 みきょう |
みつけられない 届かない やわらかな メロディ もどかしさ 伝えきれず 逃げ出しながら あたふたと みきょう |
| 「春風」 だよ 「春風」 | ||
| はい。つづいて、たくさんのみきょうさんです。 「おちたシアワセ 探してる人 待つでなし 待たぬでもない・・・・」 こんなふうな 【なにげなさ】 みたいなものが とても素敵な今週のみきょうさんでした。 いちばん初めの 「アナタを探す いつ 死ぬか わからないから」 これもふむふむ読みました。ふむ。 |
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| アナタはどなた カナタはとおい カタナはきれい あなたのように ぽっぽ |
おちた水を拾おうとして ハンカチをおとしてしまった おとしたハンカチに水がしみる ハンカチといっしょに水を拾った ぽっぽ |
みつけられないひとがいます もうどこにもいないひとです からだはあるけどこころがちがう このよでいちばんすきだったひと ぽっぽ |
| 「すきだったひと」 だよ | ||
| さぁここで、初登場のぽっぽさんです。うれしいの。 「 みつけられないひとがいます もうどこにもいないひとです からだはあるけどこころがちがう このよでいちばんすきだったひと 」 なんどもなんどもなんども音読しました。悲しんでいいのか可笑しんでいいのかビミョウなところがさすがなのです。 大好きでした。ありがとぅです。 よろしければぜひまたご参加くださいね。 あ。ぽっぽさんというのは、いま、私が参加させていただいている題詠マラソン2004という短歌なイベントで、 とてもとてもお世話になっている方です。ぺこり。 |
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| あなたの言葉 ひらひらと ゆっくりゆっくり 舞い落ちる 風よ風 吹いてくれるな 言の葉が あらぬ方に行かぬよに やじろべぇ |
落ちた先には 陽だまりの たんぽぽ綿毛が 一休み あなたの言の葉 嬉しくて ダンスをしながら 飛び立った やじろべぇ |
みつけられない言の葉を あきらめがちに 待っていた ある日 そっと玄関に たんぽぽ綿毛が届けたの やじろべぇ |
| さてさて最後になりました。たんぽぽ綿毛に運ばれる言の葉の旅シリーズでした。三つでひとつの物語です。 作者の側に立つのではなく、ふわふわとただよう側の何かになれた気のするシリトリなのでした。ふしぎー。 |
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| アナタより 西へ西へとさきに行く 夕焼けにさきに包まれて そしてふところあたためておく soyo |
おちたまま 仰向けになり そのまんま 決めてしまった 空のせいだよ soyo |
みつけられないようなところに かくれてはだめ 鬼をそんなに こまらせちゃだめ soyo |
追加しました。火曜日の夜。 |
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| アナタがいたら 至らぬワタシも 芽を出し葉を出し 天まで伸びる りくり |
おちた こっとん 拾って こそっと はたいて こっそり 尻ポケットに 畳むプライド りくり |
みつけられないなら 作ればいい 世界は材料 君だけの万華鏡を りくり |
| 「アナタがいたら 至らぬワタシも 芽を出し葉を出し 天まで伸びる」 あぁ。ほれぼれとしてしまうのでした。 ありがとぉです。しあわせでした。むぅ。 |
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