cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ




NO.194 2003/11/18 (20人77作) 
ある ありがとう

気持ちを


ある日気づいた
冬枯れの木の
力強さと
美しさ

ふみちゃん
ありがとうって
言えたらいいな
どんな小さな
優しさにさえ

ふみちゃん
気持ちを告げた
川べりの道
ふたりでじっと見つめてたのは
震える心のようなさざなみ

ふみちゃん
ある
ひとつの
決意をする
すこしぎこちなく

みなち
ありがとう
あえたこと
何回でも言う
ありがとう

みなち
気持ちを
ぱたりぱたり
折りたたんで
きちんとしまう

みなち
こんにちわぁ。今週は、はっと驚く物語・・・と言うのではなく、なんとなく全体的にこんな雰囲気なのでした。
こんな雰囲気と言うのはですね、なんていうかほんものの静けさだとかつよさとか・・・そんなこんなな雰囲気のこと。
あぁ。どれも、とてもだいじなものでした。力強さ/美しさ/ぎこちなく/決意/やさしさ/ありがとう/震える心/折りたたむ・・・うん。
ぱちぱちぱちち。拍手です。






アルビノだから
この鼠 目が赤いの
泣いたから アタシ
目が赤いのッ!!

あ〜でるはいど
ありがとう
小夏
ココに
いてくれて

あ〜でるはいど
気持ちを
自分を
偽るの
ヤメ。

あ〜でるはいど
ある日
あなたに出会った
それが わたしの
二度目の誕生日

ベンジャミン
ありがとう
私と出会ってくれて
私をえらんでくれて
私と歩いてくれて

ベンジャミン
気持ちをこめて
祈ります
いつか願いは叶う
きっと気持ちは届くから

ベンジャミン
うんそして、一番上のふみちゃんの「ありがとう」から縦にずらずら読みたい感じな「ありがとう」たちなのでした。
ココにいてくれて 出会ってくれて えらんでくれて 歩いてくれて うんどれも なんて素敵な「ありがとう」。
言葉にするってだいじだなぁとしみじみ思うわけでした。・・・書く側も、読む側も、こんなにも、素直なものになれるから。
冬のはじめにぴったりな清潔そうな白いシリトリありがとうです。うれしぃの。・・・・「偽るの ヤメ」 うん ヤメヤメ。





あるようなないような
曖昧で矛盾した
恋心とは違う
愛情をふと感じた

ケト
ありがとうだけ
伝えたくて歌います
どうか届きますように
どうか届きますように

ケト
気持ちを込めて
「愛しています」
照れくさくてまだ
言えそうにない

ケト
ある意味
君には
永遠に
勝てない

ケト
ありがとうと言う君の
頬が少し赤く染まる
それを見て私は
涙をこらえるのでした

ケト
気持ちを誰かに
伝えたくても
言葉に全てを
託してはだめ

ケト
『あるようなないような 曖昧で矛盾した』 それはなんだかすばらしく、わたしの好きな場所かもしれず、
わくわくとして読みました(^^♪ 恋心とはちがう愛情 ・・・うんうん。それらの、いろんなパターン思い描いてみたりしました。どきどき。
下段のね 「涙をこらえるのでした」 ここがなんだか 気になって、いつまでもこっそりのぞきみしてたい感じ。こんなのすごく好きでした。
ありがとうです。まいどありぃ。






ある昼下がり
階段の上にいた
今の恋人の
後ろ姿

すみれのしずく
ありがとう
ダイエット中だけど
心から
ケーキ食べるよ

すみれのしずく
気持ちを
伝えた
月と星が
ある下で

すみれのしずく
ある日を境に
あの娘はこなくなった
雪の降る
北の町へ行ったらしい

肉野菜
ありがとう
心の底にその気持
いつもあるけど
伝わってるかなぁ〜

肉野菜
気持ちをね
大事にすること
あとできっと
よかったなって思うよ

肉野菜
「気持ちを」 が、大事でとても丁寧な、お二人でした。
ひとつひとつがおおきくて、縦読みするとあたたかで。うん。ぽかぽか。
すみれのしずくちゃんの「ありがとう」 ダイエット中のケーキみたいなものって、たくさんあるなぁって、飛躍しながら読みました。
肉野菜さんの「ありがとう」 心の底に、ほんとにいつもありそうで、きっとぜったい伝わりそうで。うん。





あるいていかなきゃ
みつからないもの
そこにも ここにも
いっぱい あるね

スイートポテト
ありがとう
迷路みたいに絡まった糸を
ほぐしてくれそうな笑顔
うん 元気になれそう

スイートポテト
気持ちを伝える一枚の葉書
真っ赤に熟れた柿の実の絵
あったかいね やさしいね
返事に描こう お昼寝の猫

スイートポテト
「あるいていかなきゃ みつからないもの そこにも ここにも いっぱい あるね」 そうですね。いっぱいあるね。うんうん。
お昼寝の猫の絵手紙をこたつの中で読むような、ふくよかな、あたたかな・・・どれもがそんなゆったりとしたシリトリでした。
ありがとぉです。






あるにはあるけど
ないことにしておくよ
誰も気づかなければ
誰も傷つかない

タユナ
ありがとうが
ばくはつしたら
「ありがとう」しか
喋れなくなった

タユナ
気持ちひとつでこんな川
簡単に越えられるのに
翼がないと嘆いてる
君のその手足はなにさ

タユナ
あることをないと言う
ないことをあると言う
君は稀代の嘘つき
かんぺきな平和主義者

克惟
ありがとう
口に出して
言えないので
肩を叩きます

克惟
気持ちを大切に薄く削って
紙飛行機みたいに折り畳んで
飛ばせるでしょうか
あの人の空まで

克惟
「あるにはあるけど ないことにしておくよ」とタユナさん。「あることをないと言う・・・・君は稀代の嘘つき」と克惟さん。
『誰も気づかなければ 誰も傷つかない』ってタユナさん。『君は・・・かんぺきな平和主義者』って克惟さん。
なんど読んでも、おふたりで、掛け合いしているような気がしてにこにことしてしまうのでした。にこにこ。
『ありがとう』も 『気持ちを』もそんなつもりで読んでしまうわけでした。翼とか紙飛行機とか、そんなあたりもとても好き。






アルギニン
なんか強そうだね
アレルゲンの
兄弟じゃないけどね

ぽあろ
アリが当選
虫たちの選挙
セミやホタルは
不在者投票

ぽあろ
気持ちをじっくり
キムチをじっくり
どちらも程々にね
すっぱくなるよ

ぽあろ
ある言葉から
恋は芽生える
歯の浮くような
台詞でなくても

ぽあろ
ありがとうって
うまく言えずに
困らせてばかり
でもうまく言えなくて

ぽあろ
気持ちを揺らす
君の言葉が
憎いのだけど
恋しくて

ぽあろ
「気持ちを揺らす 君の言葉が 憎いのだけど 恋しくて」 あぁ好きだなぁ・・・って読みました。
憎いのだけど 恋しくて ・・・ うんうん。
上段の「気持ちを」も、おもしろかったの。気持ちもキムチもじっくりすると、過ぎたるは及ばざるがごとしなスッパサ! 拍手です〜♪






あるいはそれが恋だとして
私がキミを好きだとして
こんなにイキグルシイこと
説明できます・・・

夏野花
ありがとう
呼び止めてくれてありがとう
ドアノブに手をかけた時
君の声が聞こえた
 
夏野花
気持ちをください
あなたの気持ち
それだけはあげられないと
君は言うけど

夏野花
「あるいはそれが恋だとして 私がキミを好きだとして」 この始まりが好きでした。
原因に気づいて説明できたとしても、なかなか軽減しないかも・・・ナ やっかいなイキグルシサにご用心というようなシリトリでした(^^♪
「ドアノブ」の辺りもとても好きでした。あたまのなかにそんなドラマを思い描くと ドアノブだけがくっきりと見えてきました。ありがとうです。






あるだけのこの
わたしのきもち
足りないような
色あせたような

スー・
ありがとうって
うまくいえずに
ぶっきらぼうな
子供の涙

スー・
気持ちを見送る
ような紅葉
一枚一枚
染まり散り行く

スー・
ある物語の
主人公より
脇役のほうが
なんか気になる

スー・
ありがとう!また
会えたらいいね
そんな気持ちで
日々を過ごそう

スー・

気持ちをこめて
やわらかくした
白玉団子の
食感がすき〜。

スー・
ありがとうの声
気持ちをこめて
あるがままにと
願いをこめて

スー・
気持ちを揺らす
あるひとの影
大事に胸に
ありがとうを刻む

スー・
「ありがとう!また 会えたらいいね そんな気持ちで 日々を過ごそう」 なんかこれ すごくスーちゃん(^^♪ とても好き〜。
「あるだけのこの わたしのきもち」も 「気持ちを見送る ような紅葉」も 「白玉団子の食感」も ひとつひとつ どれも大事に読みました。
どれをとってもそのままのスーちゃんなのでうれしぃの。にこにこ。 ありがとぅです。






或はまた別れ言葉の
野ざらし ずぶ濡れ
しかし真に警戒すべき
儚いメルヘン

みきょう

ありがとうの一言
突拍子もなく二言目は
こんにちわ そっと
さようならと並んで

みきょう
気持ちを込めて
素直に 聞こうか
君は 産まれて
幸せ なの かな

みきょう
「並んで」 だよ 「並んで」  「かな」 だよ 「かな」
アルバムの一枚は
笑顔でピース
写真に残る
幼い君

みきょう

ありがとう
おでこ くっつけて
ほほえみ
くれた だからね

みきょう
気持ちを 
ためらうように 
落ちてくるもの 
心の中 広がる永遠

みきょう

「だからね」 だよ 「だからね」
或はまた 旅に憧れ
檸檬の気持ちを
ありがとう
煮え切らない 吾に

みきょう
「ありがとう」って
ありきたり だけど
なんでもないことみたいに
言える 君 ステキ

みきょう
気持ちを口にするのは
いろんなところで
幸せを探してるからなんだ
けど ガムを噛んで諦めてみたり

みきょう
「或いはまた別れの言葉の・・・」こんな始まり方が、とても好きなものでした。
「しかし真に警戒すべき 儚いメルヘン」 難しいので、なんどでも繰り返して読みました。
しかし真に警戒すべき ここのところがリフレイン。他のもどれもお見逃しなく。力作たくさんありがとうです。拍手です。うん。






あることないこと言われても
真実はひとつ
何を信じるかなんだよ
信じてあげよう蘇生するジブン

ふら・りー
「ありがとう」 って
言わなくてはいけないと
教えられたけれど
あなたから聞いたことがない

ふら・りー
気持が流れてきた
雲のように静かに姿を変えて
龍になるよ 羽根にもなるよ
君は今紅く染まったハートになった

ふら・りー
歩く早さに 追いつけず
着いて行くのがやっとです
小走り はかはか成りますが
それでも 着いて行きたいのです

やじろべぇ
ありがとうの 一言を
あなたの背中に言いました
何気に のんびり歩いては
傍に来るのを待っている

やじろべぇ
気持ちを思ってくれている
言葉に出さずに 態度で示す
それが男と思っている
だけどたまには 言葉にしてね 

やじろべぇ
ふら・りーさんの 龍だとか羽根の姿になる気持ち。あれこれと思い浮かべて楽しみました。龍かぁ・・・! というふうに。
やじろべぇさん どれもこれもすみずみにまでたいせつなことが散りばめられていて、三つでひとつの作品でした。拍手です。
お二人の作品を並べておいてみたのはですね・・・ふら・りーさんの「ありがとう」が、やじろべぇさんの「気持ちを」に
つづいてゆくのもいいかもナ気もちからなのでした。にこにこ。





 
あるところって
どんなところか
行ってみたいと
夢みたあの日々

ふらっと
ありがとう
そう言えたとき
一生切れない
絆がみえた

ふらっと
気持ちをふいに
零してしまった
あの後悔の
底 みえなくて

ふらっと
あるきつかれて
むずがって
ハハの背中で
寝息をたてる

湘南坊主
ありがとうと
ごめんなさい
こどもにおしえた
ふたつのこころ

湘南坊主
きもちを
こめた
チチの手
熱く

湘南坊主
少ない言葉で、ものすごく大事なことを書いてしまったお二人なのでした。
今週の「ありがとう」大賞を受賞しました。ぱちぱちぱちち。
「ありがとう そう言えたとき 一生切れない 絆がみえた」 うううん。つくづくずはらしいです。大好きでした。
そして今週の坊主さんは、あたたかな親の目をもつ坊主さん。なんどでも拍手をしたくなるのです。チチの手 熱く。にこにこ。






あるきましょう
雑念消えるところまで
哲学者にはなれなくても
ダイエットにはなるよ

りくり
ありがとう言うの
少し待ってて
卵 孵化したら
一番に見せる約束

りくり
気持を伝える困難
押しつけるなら災難
曲解辞書にあふれる
文字は孤毒

りくり
あぁ。なんか・・・りくりさんの創るこんな世界がうれしくて、なつかしい感じさえしてニコニコと浸ってしまうわけでした。
哲学の道も卵の孵化もそうなんだけど、曲解辞書を眺める姿もどこもかしこもその世界。
「気持ちを伝える困難 押しつけるなら災難」 って・・・ぉぉっ!
「卵 孵化したら 一番に見せる約束」 ここのところ きっとほんとの約束みたいな気がするわけで、大好きでした。大事なの。





 
ある日ふと 気になりだすと気になって
かさぶた剥がしてみるでしょう
そのときそこにあたらしく
なにか生まれてくるでしょう

soyo
ありがとう
おかげでこんなに・・・言いかけたとき
皆まで言うなと
星が流れることでしょう

soyo
気持ちをこめずジジツだけ
伝えあおうか
さっき観た
NHKのニュースみたいに

soyo