NO.105 2001/09/25. (25人/102作) |
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「追って来るかな」 |
「ベランダで」 |
「味」 |
追って来るかな 追って来るかな 来ないって知ってるけど 振り返っちゃうよ 馬鹿だから 葉弥月 |
ベランダでフェンスに腕を組んで すこうし身を乗り出して すぅっとぬけてく風を さわさわと鳴る音楽を 葉弥月 |
味見してもいいかな キッチンの主がいないうちに そろりそろり ごつん!いてて 葉弥月 |
追って来るかななんて 調子に乗って飛び回った 細長い校舎の中に 迷いコウモリ 葉弥月 |
ベランダで うっとり空を見てる花 青い斑紋の黒い小さな蝶 密会かしら 窓を開ければ飛んでゆく 葉弥月 |
味なんか確かめなくたって てめえの作るモンなら 何でもうめえよ ほら、もう飯の時間だろ 葉弥月 |
こんにちわぁ。どれも葉弥月さんらしいシリトリでしたん。ありがとう。蝶やコウモリが今日もしっくりお似合いなのです。うん。 |
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追って来るかな 独走態勢を 後ろを振り返らないように 突っ走った 得意げにふっ!と振り返ったら すぐ後ろにライバル 試験の結果 夏海 |
ベランダで並んで話す 受け持ちの子 他愛ない話なのに 二人きりがいいと ベランダで過ごす時間は二人きりの蜜月 あなたには恋 わたしには仕事なのに 夏海 |
味付けは 慣れた母のが一番だ! 小さな葛藤 いくつも繰り返し 今はわたしの味が 家庭の味 母の味より 妻が勝つ瞬間 夏海 |
試験/蜜月/家庭のお味・・・今日も夏海さんの世界はいろとりどりなのです。どれもが日常なんでしょうねぇ ひろいなぁ〜。 |
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追って来るかな うん来た来た 単純な君 また救われた僕 克惟 |
ベランダで呼んでる 眠いんだけどな 月がこれだけ美人な夜はさ もっと早く迎えに来てよ 克惟 |
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「うん来た来た 単純な君・・・ 」 こういうところが男気なのかなん。 |
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追ってくるかな うさぎさん 振り返ってみたら バリバリレタス食べてるよ がっくり きょうこ |
ベランダで 日光浴したよ そしたらてんとう虫が 飛んできた きょうこ |
味がしない気がするのは 舌がしびれているせい? いや味付けが薄いんだよん お母さんの味付けは とてもとてもうすいの きょうこ |
「追ってくるかな・・・」 大すきでした。 |
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追って来るかな 哀しい願い 外国からくる 狂える皇(すべら) ⇒ 湘南坊主 |
ベランダで見た 淫らな妄想 想像絶する するどいマッサージ ⇒ 湘南坊主 |
味な付き合い 愛すればこそ 姑息な駆け引き 卑怯な顔って? ⇒ 湘南坊主 |
追って来るかなと ふと振り返ったら そこにいたのは 年老いたぼく 湘南坊主 |
ベランダでする 日光浴 ひなたぼっことは 呼ばれたくない 湘南坊主 |
味なこと・・ 今を感じる ステキなことば そっと打つこと 湘南坊主 |
上段はシリトリンネの二文字バージョンです。わかりますか? |
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追って来るかな 追い越されるかな 負けず嫌いな 似た者同士 みなち 「似た者同士」 だよ 「にたものどうし」 |
ベランダで シャボン玉 ふわふわと 虹になる みなち |
味加減 甘酸っぱいのか苦いのか 想い出はいつも 美化される みなち |
たくさんの 「追ってくるかな」シリトリをいただいたけれど 追い越されそうなのは みなちさんのこれ1点でした。 |
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追って来るかな 影法師 一人で走って 確かめた 足元をちょっと振り返り うれしさ半分 とまどい半分 スー |
ベランダで 犬と一緒に外をみていた 遠くを一緒に 眺めていたっけ 鼻先をだして クンクンと 季節のにおい・・・わかるようになるかな? スー |
味覚がおんなじ だったらいいな 美味しいねって 言い合える たのしいね!って言い合える 二人がずっと そうならいいな。 スー |
追って来るかな、悲しみも 忘れたかった 遠い日の やさしかった 面影も 平気になった、 つもりでいても スー |
ベランダで みあげる秋空 瞬く夜空 冷たい月夜 まだ白くない 吐息をそっと 風にのせて あなたを想う スー |
味見して、確かめてみた あたしのこころと秋の空 おんなじようで 微妙に違う つかめるようで、 つかめない スー |
追って来るかな 胸が高鳴る やさしい 風の ちいさな公園 緑が揺れる 芝生の上で 子犬が 走ってくるのを待った スー |
ベランダで食べた 昼間のおべんと 小さい頃の ピクニック気分 やさしい 気持ちに 風をうけて にこにこ お日様 笑顔もはずむ スー |
味がおなじ! うれしい感覚 美味しいものが、一緒だと なんだか、ほっとするからさ。 モット一緒に 味わおうよ スー |
ベランダで いつも見上げた 一人の夜空 包む空気 寒くても じっと そこに 冬の星座の 輝きを胸に スー 「胸に」 だよ 「胸に」 |
味覚までも 曖昧で 適当なまま お皿に盛って 一人で 食べて 涙を流す 中途半端な 年のころ スー |
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今日もたくさん届けてくださいました。スーさんいつもありがとう。 |
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追って来るかな 立ち止まっては 捨てられ子犬を待っていた 「チビ」と真っ赤なランドセル 忘れられない小さな友情 ふみちゃん |
ベランダで 見上げた空は高く澄み おやつ代わりの秋の風 おなかいっぱい吸い込んだ ふみちゃん |
味見して 味見して 3回目で出た OKマーク ふみちゃん |
「味見して」とても新鮮に感じましたん。・・・ |
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追って来るかな? ジグザグジグザグ逃げるのヨ サバンナでサイに会ったら こうして逃げるの 覚えてて!! あ〜でるはいど |
ベランダでラプンツェルみたいな長い髪 垂らしたらアナタはココまで来るかナ? だけどもアタシの髪は 悲しいかナ オトコのコみたいにツンツン・・・ あ〜でるはいど |
味気ナィ コノ日常ニ スパイス パラリ チラシテミヨウ。 あ〜でるはいど |
あ〜でるはいどさんです こんにちわ。いただくたびにぐんぐん息づいてくるしりとリたちって思うのです。 |
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追って来るかな〜なんちゃって。 少しの期待と 大きな不安 追ってこなかったな。。なんだよ。。 来る者選んで去る者追ってしまいます。。 ラブ子 |
ベランダで 切ない歌を歌おう ベランダには 下駄を置こう ベランダから レコードの音を流そう ベランダより 巡らせた気持ち ラブ子 |
あじのある ひと あじのある もの であうたび おくそこからあふれること ひきよせる ちから。これだいじ。 ラブ子 |
ぎりぎりセーフで届きましたん。ラブ子さんですありがとう。あじのあるシリトリでしたん。うんほんとに。 |
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追って来るかな曇り空。 今日は君とのデートなのに・・・。 アイアイ傘で歩く町。 なるべく君が濡れないように。 すみれのしずく |
ベランダで夜空を眺める君がいる。 僕は隣のベランダで君の横顔眺めてる。 君が星空に消えてしまいそうで 切なくて、愛しくて、胸が苦しかった。 すみれのしずく |
味方につけた人を背に 自分の夢へと走ってく。 今なら走れる、今だから走れる。 振り向けば君達がいるから。 すみれのしずく |
アイアイ傘ってなつかしくってどきどきします。「今だから走れる」 も。かいまみえる若さがまぶしい〜。 |
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「追って来る、かならず。」と 背中の肩が言っている わかっているけど もう追わない しま |
ベランダで 顔なじみのねこに愚痴 おすまし顔の秘訣 私にも教えて しま |
味覚がどんどん大人になって 好き嫌いもなくなって 人付き合いも こうできたらなあ しま |
わぁい しまさんだぁって喜びましたん。ありがとうです。いつもほっとしちゃうのです しまさんって。にっこり。 |
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追って来るかな 毛玉みたいな小さな捨てネコ ごめんね、って通り過ぎたけど ついて来たら抱きしめちゃう つちもと |
ベランダで風を追いかける 紅いサルビア 青い柿のみ あたしはひとりだけど大丈夫 つちもと |
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「紅いサルビア 青い柿のみ」・・・ あっ すごい ・・って思いました。さすがです。 |
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追って来るかな、来ないかな、 来なくていいよ、わかってるから、 わかってるけど、来てほしい・・ 矛盾をくり返してる、二つの心。 そばかす |
ベランダで コーヒー香らせ もの思い 秋風のささやきに ふと目覚める まどろみの午後 そばかす |
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追って来るかな? 泣き言 言ったから・・ ・・らしくないなって テレ笑いしたゆうべ ⇒ そばかす |
ベランダで できたセーターはおって・・ 手編みの風合い 愛のこもったぬくもりの味 ⇒ そばかす |
味わい深い いとおしい関係 いにしえからの のんびり笑顔 ⇒ そばかす |
下段はお馴染みのシリトリンネなのですが この自然なつながりに感心してしまいます。いつもとても楽しみなのです。ありがとうです。 |
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追って来るかな後ろから ドラマのように走って走って 抱きしめられて仲直り 涙が出るほど愛おしい人 おでん |
ベランダでながめると 景色も人も自分さえ 時の中を ゆっくりと いい感じで流れてゆく おでん |
味わって食べてよ そんなに急いで食べないで おいしい? 味はどう? えっ? 私のぶんも食べちゃったの? おでん |
「ドラマのように走って走って抱きしめられて」 ううむ おでんさんったら 素敵なのです。 |
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追って来るかな 来ないかな 来て欲しいのか 嫌なのか 自分で自分が判らない 「好き」って事しか判らない スイートポテト |
ベランダで洗濯物が踊ってる 真っ白白のTシャツと 紺の縞々Tシャツが 子犬のワルツを踊ってる スイートポテト |
味気ない 会話の後の 冷め切ったコーヒ−みたいな 愛を失った2人が 行き着く先は・・・・どこ? スイートポテト |
ベランダで しゃぼんだましたの おっきいのやちっちゃいのが くるくるふわふわおしゃべりしてるね スイートポテト |
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「真っ白白のTシャツ」 がとても好きでした。さっきから子犬のワルツがあたまから離れなくなり流れつづけているのです。 |
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追ってくるかな どうしたら会えるかな どうして待っているのかな こんなにも傷ついた後に ケト |
ベランダで見上げる空は いつもより近い 君の笑う場所 でも あたしの言葉は 届かない場所 ケト |
味気ない言葉をくれました さりげない言葉をくれました 意地っ張りで頑固な あなたの愛の言葉でした ケト |
追ってくるかな 来るハズがないんだ 気持ちだけここに置いてくよ 後で拾ってやってね ケト |
ベランダで育ったひまわりは 庭の仲間たちより うんと太陽に近かったけど ついに1人ぽっちでした ケト |
味なんて忘れちゃった 初めてのキス ただ手も唇も震えて 2人とも笑ったね ケト |
追ってくるかな 君は 走って逃げちゃうよ ほら 見えなくなる 追ってきてよ ねえ 早く ケト 「ねえ 早く」 だよ 「ねえ 早く」 |
ベランダで見上げた 空と雲と太陽は やっぱり遠いわ あたしはあたしでいよう ケト |
味がしないキャンデー 夢の中の出来事 きっと甘くない恋のオワリも 夢でかたづけてしまえたら ケト |
ベランダで 洗濯物が 乾いていくのを見ていました 干している母の背中を ふと 思い出したのです ケト |
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はじめてご投稿していただいた ケトさんです。よろしくお願いしますね。 |
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追って来るかな?銭形親分。 鼻を ひくひくさせながら 狙った獲物は 黄金のお餅。 今宵 さくっと 頂きます 2号 |
ベランダで 独り螢になりながら 鼻歌まじりに煙りをはいて 朧月夜と洒落てみる 2号 |
味付けは 塩味が決め手と教わっても 誰も教えてくれない 人生の味付け。 今日も今日とて 試行錯誤。 涙味が 心に染み過ぎ 2号 |
追って来るかな? 追って来ないで! 天の邪鬼なキモチを混ぜてみた。 出てきた本音は「追い掛ける」 2号 |
ベランダでカラスの苦情をきいてやる 人はあれこれガミガミガヤガヤ どーして悪く言われるの? 生きていく為のことなのに 2号 |
味わって、ゆっくり食べたい 食べることを楽しみたい 出来ない夜は とても寂しい ふぅ〜 2号 |
こちらも はじめましての2号さんです。こんにちわぁ。モヘジさんち経由でここにいらして下さいました。 |
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追って来るかな・・・ 後ろを振り返る でも姿は見えず・・・ これで終わりかな・・・ Luther |
ベランダで 独りこっそりと煙草をふかす ふと見るとあちこちのベランダに 蛍がたくさん光っていた Luther |
味・・・ 年老いた歌い手が 最後に辿り着く 老木の花 Luther |
おいそがしいなか とってもありがとうございましたん。「味・・・」 とってもしーんと読みました。 |
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追ってくるかな 焦ってくれるかな いつまで続くのかな 信じるってつらいよ まりな |
ベランダで 遠くを眺めて 考えた くる夜もくる夜も でもけっきょく変わらない 絶望と安心という二重基準 まりな |
味があるとか 味気ないとか いろんな味があるはずなのに 味がないのもいいはずなのに 惑わされてる くやしいな まりな |
絶望と安心との二重基準のこと わたしも指を止めて考えてしまいましたん。むずかしいですね。 |
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追って来るかな 来ないかな お願い見つけて ひとりはキライ momo |
ベランダで 空を見上げて大あくび 雲を吸い込み 2センチ浮いた? momo |
味つけは少し濃いめに お弁当 味わいは忘れられない 思い出に momo |
「お願いみつけて ひとりはキライ」 のあたりなんかが さくさくっとmomoさんちっくなシリトリでしたん。にっこり。 |
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(追って来るかな)(未練はやめな) 硬い背中の自問自答 溶けて振り向く ……月はいない okka |
ベランダで煙草を吸う 煙のごとく立ち昇る思い 呪いが解けて灰になり 星に吸われる幻想ゆらら okka |
味覚に自信はありません 聴覚もっとボロボロです 柔らか好きな掌(たなごころ) 本能が知る 幸せの触覚 okka |
追って来るかな サザエさん お魚くわえて 走ってみよう okka |
ベランダで洗濯干すのも もう幾日か パンツも震える 冬の気配に okka |
味平も 海原雄山もかかってこい 父さん握った でっかい おにぎり okka |
シリアスな上の段のシリトリも 素顔な感じの下のみっつも どれもいいなぁと思いましたん。けれども・・・今回は |
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追って来るかな 月の裏まで 闇の迷路を抜けてくるなら 膝を抱えて待つふりをする モヘジ |
ベランダで はだしのままでうたう歌 じゅうまんばりきだてつわんアトム 道行く猫の頭上に放て モヘジ |
味気ない言葉の 意味のない救い 愛だというには 足りない痛み モヘジ |
サザエさんのあとには モヘジさんの鉄腕アトムを ゆっくりお召し上がり下さいね〜。「はだしのまま」なところがポイントなのです。 |
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追ってくる悲しさの波 よけきれず 波間に浮かぶ セピアの十代 苔虫 |
ベランダで ひざをかかえてたら 泣いてるの? って天使がきいた 苔虫 |
味とは 舌という触角で 追求する快楽に 名づけた欲望詞 苔虫 |
苔虫さんのシリトリに セピア色とか天使なんかが登場するので 秋はやっぱり物寂しい季節なのですねぇって 今回 『追ってくるかな』 を分解して使ったのは |
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追って来るかな 少し遅れてついてくるかな さざなみたつ胸いたわって 一歩先ゆく手足がジマン soyo |
ベランダで だまってみてた 合図ひとつでとまるはず 月ゆきの のぼりの最終ロープウェイ soyo |