cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ


NO.227 2004/10/12 (16人51作) 
耳に



布団のひやりが
心地いい
秋の夜長に
虫の声

ふみちゃん
光る水面に
映るのは
染め上がる山
群れをなす鳥

ふみちゃん
耳に響いて
心に届き
涙になった
あなたの言葉

ふみちゃん
布引きの滝
ハーブ園
足を伸ばせば
有馬温泉

スイートポテト
光の速さで
移動できたら
今すぐあなたに
会えるのに

スイートポテト
耳に残った
メロディーが
自然に口から
出るティータイム

スイートポテト
「耳に響いて 心に届き 涙になった あなたの言葉 /ふみちゃん」
「耳に残った メロディが 自然に口から 出るティータイム / スイートポテト」
とてもとても大好きな、ふたつの 「耳に」 なのでした。 
なんかねぇ、ふみちゃんの描く絵の女の子の、その大きな瞳から
もっと大きな滴がつつつとこぼれるような、うつくしい絵が浮かぶのでした。
そして、スイポテさんのシリトリは、耳の近くに漂っていた「♪」たちが 口から♪♪♪ とでてくるような、長閑なイラスト浮かぶのでした。
ひねらず、かざらず、素のままの、そんなシリトリ、いつもいつでもありがとぉです。感謝です。






布きれおばけ
いったんもめん
この世に何の
未練がおあり?

あ〜でるはいど
光の当たらぬ
場所にもね
きらきら光る
命があるの

あ〜でるはいど
耳に届いた
生きたいと鳴く
子猫の声
もう大丈夫だよ

あ〜でるはいど
布きれおばけ いったんもめん この世に何の未練がおあり? / あ〜でるはいど
あぁ。この豊かさにあこがれまする。どんなお題も、怖いものなし。さすがです〜。
「いったんもめん」って、水木しげるさんが生みだしたものかと思っていましたが・・・
鹿児島県に現れたという由緒正しき妖怪なんですね。(いま、調べていたら興味深くてハマりました・・・( ..)φメモメモ)
さてそして。「光ー命」 「耳にー子猫」 どうぞこちらもお見逃しなく。あたたかいのです・・・あ〜でるさんの体温が。






布巾を洗う
おんなのひとに
きょうのできごと
話してみたり

すみれのしずく
光に
恋をした
あなたの
そのひかりに

すみれのしずく
耳には
イヤリング
箸には
イカリング

すみれのしずく
「布巾を洗う おんなのひとに きょうのできごと 話してみたり」 ぱちぱちはちち。大好きでした。
うつむいて こちらをちらりとも見ずに、布巾を洗う おんなのひと は
洒落たお店のカウンターの向こうの人かもしれないけれども、なんとなく、おかぁさんかもしれないなぁ・・・と、
そんな景色にあこがれました。今日、娘が帰ってくるころをねらって布巾を洗いたくなるわけでした(^^♪
まいどまいど、「おぉっ」っと思わせてくれるすみれのしずくちゃん。今週も然りです♪ ありがとぉでした。






布を紅く
染める紅花
唇を紅く
染める口紅

ケト
光の差す方
光の差す方
目指してきたけど
間違ってなかった?

ケト
耳に付いてる
真珠のピアス
海辺を歩くには
寒すぎる季節

ケト
「耳についてる 真珠のピアス 海辺を歩くには 寒すぎる季節」
しずかな海辺に吹く風は、耳たぶが千切れるほどに冷たくて・・・空は蒼くて淋しくて、大好きでした。せつなくて。
真珠のピアスと聞くとたちまち、ユーミンの「真珠のピアス」が背景に流れはじめてなおのこと・・・。
(Broken heart 最後の夜明け 彼のベッドの下に片方捨てた  あぁ 真珠のピアス ♪ / ユーミン)
そして。「光の差す方・・・」 これも、とっても好きでした。間違ってないよ。ないない。だいじょうぶ。
・・・となんども答えたくなるのでした。にこにこ。  いつもいつも丁寧で、ありがとうです。ケトちゃんちっく。

ところで、今日の「耳に」というお題には、五人もの方が「ピアス」を登場させていましたよ。






布団の中
今日は休み
そとは雨
これぞ幸せ

肉野菜
光のつぶ
ぽとりぽとりと
落ちてくる
雨上がりの森

肉野菜
耳につく
テレビの音を消したらば
遠くの森が
ごうと鳴ってる

肉野菜
「耳につく テレビの音を消したらば 遠くの森が ごうと鳴ってる」 
あぁ、これも大好きでした。我が家では、何か特別な日以外には、9時ぴったりにテレビをパチンと消すのだけれど、
このときに夜ごと感じるそのことでした。一瞬シーンと静まって、すぐそのあとに外のもの音、聞こえてきます。
たぶんそれは都会でも、心を澄ますと遠くから 聞こえてくる音なのですね。・・・と考えて、わぁぃと嬉しくなるわけでした。
「光のつぶ」 も とても好きです。肉野菜さんの 内なるこころの森かもしれず・・・素敵です。いつもありがとぉです。
 





布団に包まり思い出す
ふふふ
ふふふ
あの時の顔 またあいたい

ふら・りー
光り輝くビームを放ち
射抜いて倒したのは
あなた?わたし?
手をつなぐ 舞台裏

ふら・りー
耳にぴあす
運命が変わると言うけれど
そしたら
あなたに会えないかも

ふら・りー
布団が恋しい
季節がくるね
ポカポカしたい
身体も心も

ノエル
光線だー!!
好き好き光線
弱すぎて
届かない・・

ノエル
耳にピアス
あけた日は
人生変わった
気がしたな

ノエル
「届かない」 だよ 「届かない」
みっつとも リンクしているお二人でした。
こんなふうにぐうぜんに、つい似てしまう空気感・・・こういうのとてもうれしくて、
にこにこと何度も縦読みしちゃうのでした。
「光り輝くビームを放ち・・」 *** 「光線だー!! 好き好き光線・・・」 にっこにこ。
おふたりの、つぶやくようなそのままの言葉づかいが心地よいのです。いつもありがとうです。






布にくるんでさよなら告げた
大きな体に優しい心
残してくれた大切な宝物
今もこの胸に

かのこ
光のなかで
煌めく星は
ときめき魅惑の
にゃんこの目

かのこ
耳にそっとあてた携帯
聞こえてきたのは
好きだよの声
ずっと昔のあなたの声

かのこ
「布にくるんでさよなら告げた 大きな体に優しい心・・・」 
いつも近くにいてくれて、優しい目をしてみてくれていた・・・そんな愛犬ちゃんとのさよならのときのことですね。
たいせつな想いをここに綴ってくださりありがとうです。
たくさんの重い想いをこめた言葉は、どうしてこんなに存在感があるんだろぉ・・・と思うこのごろ。
ひとめでなにか、ただならぬ愛とか みえてしまいますよね・・・。大事です。





布きれを
つないで
つむいで
秋もよう

そばかす

光のつぶを
集めて放つ
すすき野原は
きん色の波

そばかす
耳にピアス
自転車の二人乗り
し残してきて
したいこと

そばかす
「波」 だよ 「波」
布あそび
きってつないでキルトかけ
想い出つむぐ
陽だまり縁側

☆のしずく
光がまぶしくて
目をとじた
うそ。。。ほんとは
あなたの心がまぶしかったの

☆のしずく
耳にあてし
白き巻貝
波の音
あの夏の日の。。。忘れ物

☆のしずく
布きれを つないで つむいで 秋もよう / そばかす
布あそび きってつないでキルトかけ 思い出つむぐ 陽だまり縁側 / ☆のしずく

あぁ。そうでしたっ。「布」といったら、これですよねぇ。・・・わたしには、今回、思いもつかなかったのでした。
そんな、パッチワーク・キルトなおふたりでした。素敵なのです。
適材適所・・・ぢゃないけれど、こんなふうに担当者別にわけたみたいに 陽だまりの秋、描いてくれる人がいて、
なのでここのシリトリは素敵なんです(^^♪にこにこ。ごきげん。ありがとぉです。





布を 纏うみたい 
光りで染めた 木葉
重ね着た軒の蓑虫 耳にする
ただいまと おかえりと

みきょう
光射すのが 眩しくて 
厚地の布のカーテンを
嬉しく作る 君は蓑虫
耳に沈む 鼻歌は 調子っ外れ

みきょう
耳に光る プラチナピアス
裏腹に ほつれ髪の蓑虫は 
小春日和に 布団干し
洗濯したての 雲を 並べて

みきょう
布地にも
コスモスの
花、花
ゆれてゆれ

花外
光うけ
クモの巣の
露、露
朝寒し

花外
耳に口に
山里の
風、風
きのこ飯

花外
さて今週も、詩人なおふたりなのでした。拍手です。秋が深まり、ますますおもむきありますね。
みきょうさんは今週も、シリトリごとにお題三つを散りばめて綴ってくださいました。蓑虫物語です(^^♪
なにはともあれ 「洗濯したての 雲を 並べて」 この一行が大好きでした。
そして、俳句風な今週の花外です。 「布地にもコスモスの花 花 ゆれてゆれ」 
三行目のリフレインが心地よく耳に 耳に 残るのでした。
いつもさりげなく力作を届けてくださりありがとぅです。またお待ちしていますねぇ。








耳に残る波の音
目を閉じれば広がる空
肌が思い出す気温
記憶の中の海

みっぴー
布団
ほこほこ
陽だまり
ぽかぽか

みっぴー
光に向けたガラス玉のぞく
海の中から
空と太陽を見たような
きらきら

みっぴー
耳に「あのね」内緒話
くすぐったそうに 笑うちび達
「あのね」「あのね」
内緒話が ぜーんぶ聞こえてるよ

みっぴー
「きらきら」 だよ 「きらきら」
布団にくるまり
ぬくぬくしながら
気ままに過ごす
ずる休みの日

スー・
光線放つ
夕方間近の
神秘的すぎる
雲間の太陽

スー・
耳に残った
あのときの
あなたの声と
流行ってた歌

スー・
布を切り取り
カーテン作って
光に透かせば
耳に風の音

スー・

耳鼻科にいって
布団に入って
光りをあびて
風邪を治そう

スー・
「布団 ほこほこ 陽だまり ぽかぽか / みっぴー」
「布団にくるまり ぬくぬくしながら 気ままに過ごす ずる休みの日 / スー・」

なんかこぉ・・・幸せなのです。ありがとうです。
ここでもほらね適材適所(^^♪ お布団の似合うおふたりなのでした。(褒めてるんだよ。にこにこ)

「ずる休み」をしたときに、そんなふうにこころからのんびりぬくぬく過ごせることが、幸せへの近道な気がするのです。うんうん。






布巾とやかん あたらしくして
タイルにシール貼ったりもして
窓を磨いて 深呼吸して
そしてそれから

soyo
光から 
うまれたのかな 
けものみち
いけどもいけども つづくひだまり

soyo
耳にだけ 遠く ぼんやり
切実な 
あの日の声が
のこされていて

soyo





追加しました。火曜日の夜。
布製のナプキン
はじめてつかった
街はずれの
小さなレストラン

湘南坊主
光り輝く
ナイフとフォークは
外側から使えば
いいんだよって

湘南坊主
耳に手をあて
やさしくこっそり
教えてくれたのは
のりこおばさん

湘南坊主
お待たせしました。坊主さんです〜。 つづきものです。順番にお読みくださいね。
のりこおばさん・・・いろっぽそぉです。にこにこ。