cap verses  /  そよ日暮らし

サイシンのシリトリ  これまでのシリトリ  投稿者さん別のシリトリ  はじめての方へ



NO.206 2004/03/09 (20人69作) 
あなた 姿

あなたのえがおは
こころのひなた
とおくきこえる
ピアノはソナタ

ふみちゃん
毒キノコかな
絵本の中の
赤地に白の
点々のやつ

ふみちゃん
姿隠して
春をさえずる
小鳥を追って
窓から窓へ

ふみちゃん
こんにちわ。ここ一週間、短歌ばかりを読んでいました。
で、それで、いろいろと思うところもたくさんで、むずかしいこと考えていて、そんなとき
「毒キノコかな 絵本の中の 赤地に白の 点々のやつ」
こんなふうな四行シリトリならではのものを届けていただき、なんか、じーんとやわらかく
うれしい気持ちがこみあげました。泣きたいくらいに。・・・大袈裟ですね でもほんとなの。
シリトリっていいものですねぇ。にこにこ。

ところでふみちゃん 「あなたのえがおは こころのひなた とおくにきこえる ピアノはソナタ」 坊主さんの作風に接近中〜♪





あなた
たまに
めちゃ
ヨカ男

あ〜でるはいど

毒には免疫
あるんです
あたし自身が
毒なんです

あ〜でるはいど
姿カタチに
惑わされちゃう
美味しい餌に
つられちゃう…

あ〜でるはいど
「男」 だよ 「男」
あなたが
すきだよ
ラクに
言えるよ

すみれのしずく

毒を飲みます
そしたら
あなたは
こっちみますか?

すみれのしずく
姿勢が悪い
目は近視で
たしかズボンは
黄色でした

すみれのしずく
あなたが
いるから
この僕の
どこかに

克惟
毒舌なのは生まれつき
そう思えば腹も立たない
なんて
ウソ

克惟
姿が見えずともわかる
小さなあなたの息遣い
もうすぐ峠を越えてくる
桜の花と共に今年も

克惟
「どこかに」 だよ 「どこかに」
あなたに
みえて
まちゆきかう
ひとが

肉野菜
毒りんご
ああ食べますよ食べるとも
ここで食べなきゃ
話進まぬ

肉野菜
姿写す
鏡のような
波ひとつなき
朝の湖

肉野菜
さて今週の あなた大賞 を受賞された、四作を一挙公開させていただきました(^^♪
「あなた たまに めちゃ ヨカ男」
 「あなたが すきだよ ラクに 言えるよ」
「あなたが いるから この僕のどこかに」
 「あなたに みえて まちゆきかう ひとが」

 うーん。すごくすごくすきです。うん、どれも。
・・・巷では、このごろこういうショートシリトリ流行っているのですね? にこにこ。
毒も絶対お見逃しなくー。






あなたの声が
聞こえた気がした
ただ
それだけのこと

葉弥月

毒色のドレスで
誘惑してあげる
気高き罠と死を表す
貴方に紫のカーテンを

葉弥月
姿は見えずとも
暗がりに蝙蝠
全て知っている
ただ翼が小さすぎたのさ

葉弥月
「カーテンを」 だよ 「カーテンを」
上の四つのシリトリと並べてみたり、離してみたり・・・葉弥月さんのあなたなのでした(^^♪
「ただ それだけのこと」 ここのところ うんうんうんって読みました。
ただ それだけの ことがたくさん重なって 今日も良い日になりますように。






あなたに会えて
よかったと
言ってもらえる
私 だろうか

スイートポテト
毒ある花の
美しさに
惹かれる事も
たまにはあるよね

スイートポテト
姿より顔より
声より便りより
肌のぬくもり
欲しい夜もある

スイートポテト
さぁそして、まだつづくあなたなのです。
「あなたに会えて よかったと 言ってもらえる 私 だろうか」
あぁなんか、しみじみと読んでみました。なんかいも。
こんなふうにそのままのつぶやきシリトリ、とても大事なものに思えるのでした。ありがとうです。






あなたが歌った
言葉の通り
あたし自身を
愛せるように

ケト
毒々しい程
真っ赤な花に
よく似た恋です
例えるとすれば

ケト
姿見つけて
嬉しくて
単純だけども
幸せすぎて

ケト
あなたから
できるだけ離れて
生きていたい
逆説的な願い

タユナ
毒あります
極彩色の服着てます
気をつけてねって
思いやってる

タユナ
姿も声もにおいもぜんぶ
忘れないよ覚えてるよ
ぼくのことは心配しないで
手紙を書くよ愛しているよ

タユナ
「・・・単純だけども 幸せすぎて」 な ケトちゃんと
「・・・手紙を書くよ愛しているよ」 な タユナさん。
このまっすぐな物言いが、ほんとにとてもとてもすきです。
転勤だとか、卒業だとか、物理的なお別れの多い季節になってきました。せつないね。うん。





あなたは誰かと問われ
私は誰なのと思う
わたしの知ってる人かと問われ
私を知らないあなたとの縁を思う

夏野花
毒ドク独ドク読ドク
苦い寂しい楽しい
珈琲午後約束
鳴り響く鼓動

夏野花
姿を変えても
変わらぬものに
こだわる必要もないけれど
逃れることもできはしない

夏野花
あなたのこと
貴男ではなく
貴方と呼んで
枷にする

ふらっと
毒薬と
わかっていても
飲み干したかった
君の目の前で

ふらっと
姿も声も
名前も住処も
何も知らない
あの人は誰

ふらっと
あなた色の海
吹く風は姿も見せず
気の毒な心は
溺れるまで深く遠く

ふらっと


夏野花さんの 「あなたは誰か・・・」  ふらっとさんの 「・・・あの人は誰」 
誰なのシリーズ なのでした(^^♪
インターネットな出会いのことかなかなかなと、あれこれ思って読みました。
誰にもきっとすこしずつ心あたりがありそうな・・・。


シリトリメールな余白にもあたたかな声、添えていただきありがとぅです。ほんとぅに。





あなたと歩いたこの道を
ゆっくり歩き直してみる
ときどき振り返りながら
一歩一歩大切な思い出

みらい
毒いちご
見た目はとっても可愛くて
真っ赤な可愛いいちご
草の中かのこんにちは

みらい  
姿・形は違うけど
見た目も全然違うけど
ふとした瞬間一緒になる
あなたと私の思いの形

みらい
このごろぽつぽつ届けてくれて、うれしいのです。みらいさんです。ありがとぅです。
あなたのシリトリ二行目の 「ゆっくり歩き直してみる」 ここのところが好きでした。
またお待ちしていますね。今日はこちらもあたたかで、雪たちのとける音がきこえています。どくどく。






あなたという
言葉がなんだか
くすぐったいので
あんた!と呼びたい

スー・
毒ばっかり
吐いているから
嫌われるのかな
素直じゃないしな

スー・
姿をぱっと
見るだけでもう
確かめなくても
わかっちゃうんだ

スー・
あなたたち!って
怒られたっけ〜
遠い昔の
ひやひや体験

スー・
毒があるかな?
綺麗な赤い
薔薇のトゲに
そっと触れよう

スー・
姿勢をただして
日々すごそうと
最近決めたら
気持ちがすっきり。

スー・

毒へびちゃんが
姿をあらわし
威嚇してるぞっ。
あなたに似てる

スー・
姿を見ずにも
気配でわかる
毒づいてるよな
あなたの感じ

スー・
「あなたたち!って怒られたっけ〜遠い昔のひやひや体験」
あぁなんか、いとなつかしぃ光景ですねぇ。
いまのコドモたちは、群れてみんなで悪い事して、叱られるなんて少ないかもです・・・っと、教育評論家のようなわたくしでした(^^♪ 
下段は、いつもどおりにお題をみっつ読み込んでくれていますねー。毎週欠かさずこのシリーズをありがとぅです。


お引越し、もうすぐですね? あたらしい春にあたらしい暮らし・・・たのしみですねぇ♪ いそがしい中、ありがとぅです。本当に。





あなたの
かけがえのないパーツが
私ではないと知った
恐怖と安堵

ふら・りー
毒にも薬にもなるなんて
そんなに都合のいいこともあるのに
何にもなれない私は
涙をこぼさないようにするだけ

ふら・りー
姿見にうつるワタシ
ウィンドウにうつるワタシ
本当の私は
あなたの瞳の中

ふら・りー
あなたの やさしい曖昧 
接吻 ひとつの毒
妻となり 母となりゆく
あえぐ魚の 夢見ゆる

みきょう
毒にも 薬にもならず
おずおずと淡く こぶし咲く
あなたの姿に ほころぶ
それは きっと 遠き遙か

みきょう
姿見に掛けたる布は
乙女心の 凛 として
あなたの姿 あたふたと毒は
流され つつの 日常

みきょう
さてそして、毒にも薬にも・・・なお二人なのです。
「何にもなれない私は涙をこぼさないようにするだけ」 な ふら・りーさんと
まるでそれにこたえるような
「おずおずと淡くこぶし咲く あなたの姿にほころぶ」 な みきょうさんです。
春めくことはせつなきこと也。うん。とてもだいじなシリトリたちなのでした。ありがとぉです。





あなたはマダラでシマシマで
怒ると湯気がメラメラで
そのくせどこかあたたかく
夕立ちみたいな土くささ

苔虫の精

毒は4月に広がって
無邪気なぼくらに忍びこみ
気づいたときには
「うぜーんだよ」などと毒づいている

苔虫青虫
姿は見えないだろうけど
彼女のことを想うだけで
仕事がスイスイ進むんです
だから彼女は秘書なんです

苔虫言訳議員
さてさて・・・久しぶりに苔虫さんが届けてくださり、わぁぃわぁぃとよろこんで、じっくり読んでさらに喜んだのでした。
・・・ だって 「そのくせどこかあたたかく 夕立みたいな土くささ」 なんて こんなにすてきなものなんだもの。
言訳議員シリトリは・・・流石なのです。 久々の苔虫さんのセンスにおなかいっぱい。またお待ちしていますねー。





あなたから
笑ってほしい意地っ張り
仲直りまでの道のりは
たぶん右手の先ぐらい

momo
毒を持つ
根をたずさえて すずらんは
無口に揺れる
チリリと揺れる

momo
姿探して
アンテナ立てる
きょうも会えたね
いろはにほへと

momo
さぁ。またまたmomo さんが来てくれました。うれしぃの。
「姿探して アンテナ立てる きょうも会えたね いろはにほへと」 拍手なのです。
いろはにほへと・・・ここが好きです。こんな使われ方をして、うれしいきもちな「色は匂へど・・・」かもしれず。

今ころはたぶん泣いてるmomoさんですね(^^♪ ご子息の卒業式なんだそうです。おめでとぅです。こころから。






あなた なんて
なかなか言えない
だって ちょっと
恥ずかしい

やじろべぇ
毒な言葉を
使っちゃいけない
だって 必ず
戻るから

やじろべぇ
姿見を じっと眺めて
ゆううつ気分
だって けっこう
太ってる・・・

やじろべぇ
あなたに出会って
変わったわ
もつれた思い
ほどけてく

やじろべぇ
毒針のような
痛み
いつのまにか
消えていた

やじろべぇ
姿は見えなくても
傍にいるように
思えるの
心が近いせいかしら

やじろべぇ
上段はだってシリーズ。どれにもうむうむうなづきました。「毒な言葉を使っちゃいけない」 うむうむ。
なんとなく、今週のわたしのつぼを心得ているかのように、いつになく、シンプル路線なやじろべぇさん。
「あなたに出会って変わったわ もつれた思いほどけてく」 これ、ほんとうに心地がよくて好きでした。
いつもありがとうです。ぺこり。





あなたとわたし
ここまできたし
おもいでひたし
愛  橋わたし

湘南坊主
毒をつけたし
修羅場が来たし
神を見くだし
地獄も観たし

湘南坊主
姿  見渡し
お膳をかたし
旬のおひたし
おいしかったし

湘南坊主
嗚呼。とめどなくうたいつづける坊主さん。
まぶしいほどのうつくしさです。
圧巻〜。ははぁー。 (←ひれ伏している)






あなたにも
みえるといいな
いま空に この冬の
エンドロールが流れるところ

soyo
毒針の
隠し場所まで
おなじ場所
いましばらくは使わないけど。

soyo
姿見の池のまうえのお月さま
ここですここです 
ここに梯子をおろして 
はやく

soyo