NO.153 2002/11/19 (17人63作) 
知りたかったの

たくさん


知りたかったのは
夢の意味
夜にひずんだ
心の行方

ふみちゃん
たくさんの
南天の実が待っている
お似合いの雪
降り積もる冬

ふみちゃん
波の花
眺めるほどに しんしんと
静まりかえる
こころ 真白に

ふみちゃん
「行方」 だよ 「ゆくえ」
はい今週も静けさがひろがりまする。ふみちゃんなのです。こんにちわ。
「お似合いの雪 降り積もる冬」 というところがどうしても大好きで
おまけに 「南天の実」 という主役さんのことも たまらなく大好きなわけです。
なので はじまりからゴキゲンな管理人です。にこにこ。






知りたかったのに
もっと君のこと
フェードアウトされたら
追い切れないよ

金田太
たくさん食べて
たくさん飲んで
たくさん愛して
たくさん眠る

金田太
波間に見え隠れする
君との思い出
おなじ海を眺めることは
もうないのかな・・・

金田太
はい お馴染みになってきました 金田 太さん です。こんにちわ。
今週の 「たくさん愛してたくさん眠る賞」 を受賞しました。ぱちぱちぱちちー。
愛と言うことばをこんなふうに使うかんじが好きなのでした。わぁぃ。すてきすてきー。






知りたかったのは
コンナノじゃナィ
悲しい現実
無責任な嘘

あ〜でるはいど
タクサン
アゲル
骨マデ
タベテ。

あ〜でるはいど
波平さん
博多の
兄キは
海平さん

あ〜でるはいど
「タクサンアゲル骨マデタベテ。」 です。ですよ。これだけですよ。かんたんそうですね。うん(^^♪
でもなんか ほら なにかがちがうのね。
真似のできないあ〜でるはいどくささっていうかそういうものがね。うん。素敵なのです。にこにこぉ。





知りたかったの
貴女の中の
愛しい人の
あの忘れもの

湘南坊主
たくさん紡いで
貴女の想い出
それを二人で
語ろう朝まで

湘南坊主
波のまにまに
見え隠れする蟹
味噌汁の具に
獲ろうとする兄

湘南坊主
「忘れもの」 だよ 「忘れもの」
さて このごろは韻ふみあそびが楽しいトシゴロの坊主さんです。
「それを二人で 語ろう朝まで」 ここのところがたいそう好きでした〜。
それにしても  まにまに/蟹/具に/兄    って・・・(^^♪   あははぁ。さすが〜。






知りたかったのになぁ
そう言いながら空を見上げる
このハテナな気持ちを
空にあずけます

すみれのしずく
たくさん
だよ
さんたく
じゃないよ

すみれのしずく
波にのろうとして
波にのまれて
涙がでたけど
並によい

すみれのしずく
「知りたかったのになぁ・・・・このハテナな気持ちを空にあずけます」 ・・・・これ 読むほどにひかれます。
ハテナな気持ちが空にゆくのがみえますの。
それ以上知りたがらずに空にゆくハテナな気持ちって とてもいいなぁと思えて ここちよいシリトリなのでした。にこにこ。






知りたかったの
この道の先が
あなたと私が
どこにゆくのか

スー・

たくさん落ちてる
色んな色の
葉っぱを見つめて
いるのが大好き

スー・
波の間に間に
見え隠れする
金色の光
今宵の三日月

スー・
知りたかったのは
あの日の気持ち
だけどお願い
言わないでいて。

スー・
たくさんなんて
いわないでホラ
もっといっぱい
どんどんあげる!

スー・
波風だって
たてていいから
もっと素直に
ぶつかってきて

スー・
知りたかったの〜。
ゲストの気持ち
タモさんだけには
わかってるはず。

スー・

知りたかったの。
たくさんの言葉が
波に消されて
しまうまえに

スー・

← お題をみっつとも →
いれるあそびが流行っています

あまりにナチュラルなので
見落としてしまうところでした〜。
波音がする
たくさん重なる
海の底を
知りたかったの

スー・
「もっといっぱいどんどんあげる!」 と 「もっと素直にぶつかってきて」
そんなふたつの 「もっと」 について アレコレ思った今回でした。
わたしも 『もっと』 って とてもとてもよく使う気がしてきたので。
うんうん。もっともっとなかま〜(^^♪






知りたかったのです
昨日偶然 出会った山ン婆の
明日は 見つからない花咲き山に
傷付き 咲いた花は ありやと

みきょう
たくさんの村人の前で 磔られて
ベロッと舌出し 息絶えし
八の字眉の トンマ顔
優しさの本質 異相なる現実

みきょう
波間に浮かぶ 泡沫の中に
大きくなりたいと 叫んでいた
んでねが、わらしこ! 八郎の
あれは今でも 聞こえているか

みきょう
知りたかった野(の)駆けの途中で
激烈な夢に味わう 甘美の滴
吸い込んだ淫靡な香りに
恍惚を覚え 箱詰められし直感の蜜柑

みきょう
たくさんむさぼり 微かに震へ
たっぷり うごめく潮の香りの
ねっとり とろけたる眩しき処
柔らかい月 光の中

みきょう
波のようにと 繰り返しうねる快楽に
逆向きの
這う舌の 予告も無しに のた打ち廻る
互いの腰の もち上がられし 異空の時間
歯茎と喉を弄る 陽物の弾みよ

みきょう
「斎藤隆介作品」と「大人の妖しい詞遊び」です。(笑  な みきょうさんです。うん。怪しすぎる〜。
もっとあやしくなってきましたら シリトリ倫理委員会が動き出しますからねぇ。おきをつけくださぃ〜(^^♪

でも みきょうさんのホームページもそうなんだけれども
こういうふうなご自身のバランスのとり方ってたいへん興味深いです。うん。






知りたかったの
残りが あとどれくらいか
確認したばっかりに
逃げてった たくさん ⇒

ふらっと
たくさんじゃなくていい
いつか思い出になる日
ひとつでも胸にしまい
いつまでも寄せては引く波 ⇒

ふらっと
波が運んできたのは
儚いひとひらの夢
めくるめく日々にいても
もっと知りたかったの ⇒

ふらっと
知りたかったのは
たくさんじゃなく
永遠に続く波だけが知る
たったひとつのこと

ふらっと


一行ずつがシリトリで シリトリごとにもシリトリな シリトリンネをかたくなに続けてくれているふらっとさんです。
おまけに下段は スーちゃんと同じく お題をみっつ読みこんでくれていますね。
「残りが あとどれくらいか 確認したばっかりに 逃げてった たくさん」 ここのところがたいへん印象的でした。
いろんなものに あてはめて読んでしまうわけです。うんうん。






知りたかったの
髪切った訳を
サッパリしたいって
どういう意味よ

スイートポテト
たくさんのお芋
うれしいけれど
そんなに食べたら
困っちゃう・・・・

スイートポテト
波立つ心を
静めてくれた
ふくらみ加減な
今日の月

スイートポテト
「波立つ心を静めてくれた」  うんうん それはなによりでした。
「ふくらみ加減な今日の月」  うんうん それは とても柔和なものですね。よかったですです。
というふうに この手のシリトリにはめっきり弱いわたしです。
この手のというのは 波立つ心が静まるような そんなシリトリのこと♪






知りたかったの
確かめたかった
幸せってやつの正体
見届けてやる

そばかす
たくさんの想いを
綴りきれない稚拙な語彙
もどかしい分だけ
おもわせぶり

そばかす
波に呑みこまれて
もがき苦しむ
気がつけば・・
泡となって消えゆく憂鬱

そばかす
はいはい お待ちしてました〜。
「幸せってやつの正体 見届けてやる」 ううむ やるぅ〜! な感じなそばかすさんです。にこにこにここ。
「綴りきれない稚拙な語彙 もどかしい分だけ・・・」 のところうんうんうんです。
うんうんうんってうなずいている人 多いはず。
語彙がすこし増えるころ 想いはもっとふくらんでいて 追いつかなくてまたまたもどかしくなったりとかもありそうですね。うんうん。






知りたかったの
秋の色を
いまの私に
似合うから・・・

がらちゃん
たくさんの
木々に
彩られた
晩秋の山

がらちゃん
波間に漂う
一枚の紅葉
夏の賑わいが
ウソのよう〜

がらちゃん
元気ヒトスジな夏をすぎ このごろなにげに秋めいてきたがらちゃんさんです。こんにちわ。
だってほら 波間に漂うわけですし 彩られた晩秋ですし♪
冬はどんな風になるのかなかな。たのしみなのです。にこにこぉ。






知りたかったのに
もう聞けない
あたしなんかを
愛してくれた理由

ケト
たくさんたくさん
愛してくれてありがとう
たくさんたくさん
涙が溢れました

ケト
波が打ち寄せる
真冬の海岸も
悪くないって
言ったのはあなた

ケト
「あなた」 だよ 「あなた」
知りたかった
野を駆ける者の正体
月夜の晩にばかり
悲しそうに鳴くのは何故

ケト
たくさんの
言葉の中から
あなたへ贈る
ひとつの言葉

ケト
波が打ち寄せる
真冬の海岸は
寂しくなるから
あたしは嫌い

ケト
ケトちゃんのシリトリを読むとき お母さんのことかなぁって思うとぜんぜんちがったものに読めてきたり
あ でもこれは やっぱり彼のことかなぁ なんて いつもひとりであれこれ思って読むのだけれども
今回は 迷わずにうんうんうんって読みました。もちろん相手がだれであれ このまっすぐかげんにあこがれまする。
ぱちぱちぱちち。ありがとぅです。


あ。これは ケトちゃんのお母さんの命日に 想いを馳せつつ書いてとどけてくれました。
だいじだいじなシリトリたちです。






知りたかったの 好きだから
って素直にいえたら
どんなにいいだろ
どんなにいいだろ

fairy Jr
たくさんじゃなくてもいい
ひとつだけ次の約束あれば
信じられないくらい
笑えるがんばれる

fairy Jr
波はときにさざ波
ときに凪
まれに津波
心はまさに水面のように

fairy Jr
ううん すきだなぁ・・・・これ。
「ひとつだけ 次の約束あれば 信じられないくらい 笑えるがんばれる」
この 『信じられないくらい』 っていうのがツボでした。わたしの。
『信じられないくらい笑える』 ってすごいことって思うわけです。うん。
がんばれ〜。






たくさんの赤が
すこしの青に
敗れ去って
きょうもまた夜がくる

苔虫
波はその仕事で
いつも永遠だけを
語っているのが
美しさの秘訣

苔虫

はい お待たせしました苔虫さんです。今日はなにげにシリアスなのです。「波のお仕事」 素敵です。
波からはじまるシリトリですが 波そのものの美しさをたたえているのは
苔虫さんのこのシリトリだけなわけで そんなところにシリトリのおもしろさをまたまた感じてみました。
波もさぞかしうれしいかもです。
にこにこ。





知りたかったの 本当のこと
でも 雪をかぶったナナカマドとか
霞む空のお月様/霜柱を踏んだ音
そんなところに隠れてたなんて!

okka
たくさんはいらない
たいせつなひと
充分に与えられていると
つくづく思う今宵の麦酒

okka
波に乗ったり溺れたり
ミドルエイジも
スリリング
大波小波♪と唄いながら

okka
「充分に与えられている」 というところ つくづくつくづくしみじみしました。ぱちぱちぱちち。
言葉はこうやってこんなふうにとうとつに沁みてくるのでたまりませんね。すばらしいです。すごくすき。うん。

「そんなところに隠れていた 本当のこと」 も 
いくつもいくつもいつまでもみつけつづけて行きたいものです。うん。これもすごいや。しみじみ。なのです。






知りたかったのは
辞書にも載ってない コトバ
どうして こんなに 優しい
おと?

おき@にごう
たくさんの云いたいこと
飲み込んで
君に伝える
「待ってるよ」
 
おき@にごう
波浪警報が出てる 
あたしの天気持ち予報
穏やかにさせるには
美味しいものが 必要です

おき@にごう
さてさて 最後になりました。波浪警報発令中のにごぅちゃんです。こんにちわ。
今週もどれも おっ!? っというふうに心に留まるシリトリでしたん。
「どうして こんなに 優しい / おと?」  ここのところがとても好きです。
行間や余韻や ただようものがぜんぶ好き〜。






知りたかったの
知りたくて 
知りたさにだけ忠実でした
あとさきなんにもないかのように

soyo
たくさんの
けいけんつんで
めんえきつけて
おとといおいでへいきそうにね

soyo
波うちぎわに
おきざりに
しなくてよかった
こんなにてにおえないものだけれど

soyo